春の嵐

昨日の暴風雨はすごかった。雨は降ったけれど、それより風だ。朝からテレビは西日本の災害について報道している。わが家は午前中は雨も降らず、曇りで穏やか。1時間ほど、外での仕事ができた。

お昼すぎから雨が降り始め、風を意識したのは夕方からだった。4時すぎに空は真っ暗、風もひどくなってきたので、早目に雨戸を全部閉めた。そうすると、室内の音が聞こえるだけで、外の音には気がまわらなくなる。
テレビでは、各地の様子を写しているが、家の中でみている分には余裕だ。道路にたたきつける雨、次々に運休となる鉄道、空の便やフェリーは全滅、道路の閉鎖もでている。

「都会は大変ね」といいながら、一応、早目に夕食をすませ、停電がおきても大丈夫なように、懐中電灯とろうそくの準備をする。ときどき、架線に倒木があって、停電になることがある。
ところが、2階の寝室で、テレビを消すと、風の音のすごいこと!!庭木といっても、山の中だから、とても高い。
そんな木々がしなっている。もし倒れてきたら、と思うと、落ち着かない。

この暴れん坊低気圧は、今日は東北から北海道へと移動している。これはメイストームと呼ぶべきものだそうだ。ところが4月初めにおきてしまった。日本の春は、桜が象徴するように、やわらかい、暖かなもののはずなのに。

フランスではよくこういった暴風雨をきく。とくにブルターニュ地方などはひどい。南仏ではミストラルという風が1年を通じて吹く。これは北からの強風をいうが、アフリカからの熱風のシロッコもある。
フランスでは風速を時速でいうので、単位がメートルではなく、キロメートルになる。一時は換算して、日本でなら秒速何メートルと思っていたが、いつの間にか、時速になれたものだった。でも時速というと、どうしても車の速度を考えてしまい、風の強さより、速さとみていた。

ミストラルは、一端吹き始めると3日続くといわれる。暑い夏には、この風で涼しさを得られると、南仏の人はきらってはいない。しかし、やっぱり暴力的な強風はいやなものだ。

今朝も強風は残っており、道路には周囲から落ちてきた枝が散乱、運転しづらかった。幸い、倒木はなく、鉄道も動いていた。
本格的な春はまだまだ遠い。

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