冬の運転

先週の金曜日まで、空梅雨ならぬ空雪ではないかと思えるほど、雪のふらない冬だった。昨冬の教訓から、早々と11月初めに冬タイヤにかえているので、いつ降ってもいいのよ、と待っていると、なかなか降らない。もしかしたら、この冬、雪がふらないのかも?と期待していたが、やっぱりそうはいかなかった。

日本海側の豪雪に比べると微々たるものかもしれないが、20センチをこえると、除雪を待たなければ外に出かけられない。別荘地は私道、真ん中の道は村道、ということで、除雪はちょっといい加減だ。除雪にかかる前に通った車で、せっかくの柔らかい雪が踏み固められ、わだち以外は運転しづらい。
路面にこびりついた雪は、そのまま残り、少し気温があがっても、凍ったままになっている。

冬の雪道はわだちが3本ある。中央の1本は、両方向の共通わだちだ。対向車がくると大変だ。車を片側に寄せようとしても、タイヤがゆうことをきいてくれない。除雪されて山となった雪に阻まれるし、凍った部分をタイヤがすべることもある。対向車に会いませんように、と運転中、呪文のようにとなえている。

1000メートルの高度に住んでいるということは、必ず下りがあるということだ。それも急坂である。どうして坂のそれもカーブのところが日陰で、凍結が続くのだろう。と文句をつけたくなるが、用事があって、出かけるとなると、その道を通らざるを得ない。
もちろん、シフトはセコンドに落とし、路面がみえるところで、ブレーキを踏んで、なるべく減速しているが、アイスバーンになった道は、直滑降で一直線に滑り降りるのと同じことだ。

くやしいことに、国道まで降りると、除雪もきれいにすんでおり、これまでの緊張がどうしたの?と自分でも不思議になる。

昨日の東京でも降雪があったという報道で、つるつるの道路で、コントロールのきかない車をみていて、「寒冷地の苦労がわかったか」とつれあいと話す。歩いている人たちも、無防備この上ない。靴など、皮靴で、滑り止めがついているとは思えない。雪道用の靴など、持っていない人が多いのだろう。

来週末には立春も訪れるが、大寒を過ぎて、寒さや雪はこれからだ。3月末までは、神様に祈りながらの運転がまだまだ続くだろう。

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