正月雑感

今日は1月2日、次女が娘を同道してくることになっている。孫娘は中学3年生、お年玉の金額で、つれあいと話し合う。世間の相場はともかく、私の基準でいけば、小学校低学年は1000円、高学年2000円、中学生は3000円、高校生5000円、大学生1万円だ。
中学生だから3000円でいいようなものだが、ただ一人の孫、そして、遠路はるばる(汽車で3時間)来るとなると、ちょっといい顔をしたい。1万円を提案する。

つれあいは、とても古いタイプで、お年玉そのものを否定している。子どもに現金を渡すのはとんでもないという。私も同感だが、これだけ、子どもでも消費生活にどっぷりひたっている現実をみると、お年玉は仕方ないのではない、と思っている。それに孫から、じいじ・ばあばは気前がいいと思われたいこともある。

つれあいと私は10年の年齢差があるが、お互い、お年玉をいただいた記憶がない。世の中全体が貧しかったから、親たちは食べることに必死で、お年玉なんて、頭になかったのだろう。私はそれでも、お正月に、新しい下着や服が用意されていたし、カルタや羽付き、ある年には羽つきのかわりにバドミントンなどを買ってもらった記憶がある。つれあいは全くそんな経験がなかったようだ。

私の実家は父が長男だったので、祖母たちも同居しており、嫁いだ叔母が夫や子どもをつれて里帰りもしていた。その叔父叔母からもお年玉というのはもらったことがない。おそらく、叔父叔母からもらえば、そちらの子どもにも渡さなければならないので、子どもへのお年玉はしないと相談していたのだろう。

孫は、ありがとうとお礼を言って、金額にさしたる感激もない。父親の実家からも同じような金額をもらっているのだろう。少子化というのは、こういうインフレを伴う。
今回、孫と接して、中学生のファッションや流行の一端をみた。中学生にして、もうアクセサリーを付けるのだそうだ。今日は何もつけてきていないが、私のアクセサリーに興味を示す。真珠のネックレスや金のチェーンなどが流行しているという。

真珠のネックレスは、慶弔にまだ使う場合があるので、手放すわけにはいかないが、ほとんどのアクセサリーは、生活環境(田舎暮らし)や年齢(重たいものをつけると肩がこる)から、つけなくなった。そんな中から、中学生のセンスにあうものを選んでいく。カメオもはやっているといって、イタリアで買ったカメオのブローチ、クリスチャンではないが、やはり流行しているのか、十字架もかわいいと選んでいる。

世界各地を旅行して、土地土地の特徴あるアクセサリーもあるのだが、それらは、もっと大人になって興味を示してくれるかな、とあわてて処分することもないようだ。
中学生からアクセサリーをね!!とつれあいと時代の変化を知らない、ついていけない世代になったことを実感した正月だった。

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