新年所感2012年

昨夜というのか、日付がかわってしばらくしてのこと、NHKのゆく年くる年の除夜の鐘をきいて、眠りについたころ、家のきしみを感じた。地震!!とすぐにテレビをつける。
しばらくして、上信越地方に地震というテロップが出た。震度4が長野県北部という。きっと栄村よ、と言っていると、やはりそうだった。

気の毒な栄村、東日本大震災の直後に栄村は大地震に襲われたにもかかわらず、世間の目はむかず、ほとんど報道されないままだった。
そして、新年になって早々の地震である。震度4では、おそらくたいした被害はなかっただろうが、それでも、揺れたに違いなく、こわい思いをされただろう。

そして昼の2時すぎ、鳥島を震源とする地震があったそうな。これは、散歩中のことだったので、全然感じなかった。東京の千代田区でも震度4というから、高い建造物に住んでいる人など、こわかっただろう。

去年の大震災は震度が6強とかあって、震度4くらいでは、たいして驚かなくなったが、それでも揺れるのは間違いない。震災の復旧・復興の費用を、何十年かけてという政策(たとえば所得税アップは10年間とか)をとるようだが、たとえ1000年に1度の災害にせよ、あと1000年間はあのレベルの地震や津波がないかというと、そうはいかないのではないだろうか。

単年度の予算で、多額の復興予算が賄えるとは思わないが、なるべく短い期間で、カバーすることにした方がいいように私は思っている。

外国、特にアフリカあたりで生活すると、アスタマニャーナ、明日できることは今日するな、といった風に、なんでも先送りするのが、生活の知恵、と思うようになった。とはいえ、今日できることは今日のうちに、という小さいときから聞かされた教訓や、明日できることも今日のうちに、先取りしていく窮屈なやり方も、体が覚えている。

「上には上がある、下には下がある。上を見て働き、下を見て暮らしなさい」という教えが心に残る。年金生活者になって、生活のダウンサイジングを余儀なくされた。ようやく、それに抵抗を覚えなくなってきた。

日本の経済も、成長期を終えて、ダウンサイズあるいは減速期に入っているように思う。小さくなったパイなら、小さい分け前で満足しなければならないだろう。

昨年末のジャンボ宝くじも買わなかったし、福袋などは買わない。僥倖は狙わない。たとえ、西田敏行が1等が2倍と宣伝したにせよ、宝くじの会社が身銭をきって、賞金総額を増やしたわけではなく、当たらない人が増えるだけのことだ。だから、自分の手で、額に汗して、足元をかためて、能力の範囲で、がんばっていきたいと思っている。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。