今日がクリスマス

12月25日、今日がクリスマスですが、新聞・テレビはもう年末ムードで、クリスマスの雰囲気は一掃されてしまいました。
かく言う私も、イヴを終えて、一件落着とばかり、年末の買い物に出かけました。ついでに、なんていえば、怒られそうですが、今朝の早朝ミサをさぼって、昼ごろに教会に行きました。せめて、祭壇の前で、お祈りをしようと思ったのです。
ミサが行われていました。クリスマスの讃美歌がうたわれています。急いで、お御堂に入り、ごミサに与りました。

こうしてクリスマスの気持ちは味わえました。寒く、身がひきしまります。気持ちも引き締まります。

クリスマスは冬のもの、というのは、私たち、日本人にとっては常識です。でも熱帯にいけば、12月でも夏です。
コンゴでのクリスマスは、Tシャツで迎えました。とても奇妙な印象でした。それでいて、クリスマスデコレーション(街中ではなく、ホテル内)は、サンタクロースやトナカイなど、冬模様のものです。

12月24日の夜、日本人のシスターからお誘いをうけ、近くの教会の深夜ミサに出かけました。深夜といっても9時ごろから始まります。せいぜい1時間だろうから、10時ごろに迎えにきてくれるよう、送ってくれたつれあいに頼みました。つれあいは未信者で、教会を敬遠しています。

何という教会だったのか、名前を忘れてしまいましたが、とても大きな教会でした。どこから、こんなに人が集まるのかと思うほど、大勢の人たちが続々とつめかけます。私はシスターたちとともに、早目に到着したので、いいお席を得ることができました。いいのかどうか、わからないのですが、そう思っていました。

9時からだと聞いていたのですが、なかなか始まりません。初めはアフリカでのクリスマスというので、興味深々で、きょろきょろ見回し、全てを記憶していこうと思っていたのですが、ちっとも始まらないミサにだんだん怒りを感じてきました。

「もうじきですよ」とシスターがなだめてくださいます。そのうち、なんだか音楽が始まります。女の子たちが、そろいの白いドレスで、歌い、踊り始めました。名誉なことらしく、誇り高く歌っています。

10年以上たって、ミサの中身は全部忘れ、女の子たちの歌だけが記憶に残っています。それと帰りの大変だったことです。ミサは結局12時近くまでかかりました。なんでそんなに時間がかかるのかわからないのですが、現地の人にとって、クリスマスミサは、最大のお祭りなので、簡単にすませられないらしいのです。

大勢の人が一挙に外にでて、迎えの車や人探しやら、混乱しています。そんな中、どうやって、つれあいの車をみつけたのか、大変だったことだけ覚えています。歩けば40分はかかるでしょう。街灯もなく、真っ暗なところ、歩いて帰る人もいますが、懐中電灯なんか、持っている人はいません。

つれあいを見つけた時、本当にほっとしました。シスターたちをお送りして、自宅に戻ったときは12時過ぎでした。どうにか夜の冷気とまではいかないにせよ、昼の熱さが鎮まっていました。この日は、クリスマスだからでしょうか、隣国の首都ブラザビルでも、戦闘は中止しているらしく、バンバンという撃ち合いの音も聞こえません。
久しぶりにゆっくりした気分で眠ることができました。

そんなクリスマスを思い出しています。

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