あきれはてた民主党

私は民主党のマニフェストを入手しなかったし、目を通してもいない。しかし、「コンクリートより人へ」といった標語があったことは知っている。自民党時代の、公共工事による景気刺激といったことより、人間生活の本質をもとめていくようで、賛同していた。その政策の一つ、無用なダム工事の中止というのの代表例が、群馬県の八ツ場ダムであり、この工事を中止する、と民主党最初の国交大臣前原氏が宣言したとき、「よしよし」と思った。

なぜなら、ダムの上流にあたる地域に住んでいる人間として、はたして、このダムが役に立つのか、常々疑問におもっていたからである。ダムの工事を中止するといっても、本体工事はまだ先のことだったが、周辺地域の整備工事は道半ばであった。

だから吾妻渓谷がダムに沈まないにせよ、その上部に作られていたバイパスの工事は続行し、つい先日(12月20日)、バイパスの延長部分が通行可能となっている。また吾妻線の工事も並行して行われているようだ。

住民、特に川原湯温泉地区の人々は、最初はダム建設絶対反対であったのが、結局、ダム建設派に押し切られ、容認することになり、そしてダム建設に伴う移転を始めたころに、民主党政権がダム建設中止として、じゃあ、どうすりゃいいの、という状態になった。

ダム建設の話がもちあがった50年やら60年前、反対した人たちの論拠は何なのだろう。完全に納得したのだろうか。吾妻川の流域を週に数回、車で通るので、この川にダムをつくる理由がみつからないのだが、利根川の治水のため、というのがまたわからない。

ダムが完成するまでまだ10年はかかりそうだ。それから数十年、きっと私は生きていないだろうが、このダムがいかに無用だったか、証明できそうな気がする。そのとき、この決断をした国交大臣は、責任をとったりしないだろう。

子ども手当に沖縄基地問題、高速道路無料化、ガソリン税、議員定数削減、公務員給与のカット、民主党に期待したことは、何一つ実行されないままだ。農家の個別補償などは、O議員の力でなされたらしい。
議員定数や公務員給与カットなど、国会を延長すればできるかもしれないのに、参議院が与野党逆転では、できっこないから、とやりもしないで、国会を閉会にしている。
ゴルフでも、ショートすれば絶対はいらないけれど、オーヴァーなら入る可能性を残しているというではないか。トライしなければ、なせることもできない。

その時点で、もう民主党に匙を投げるというのか、見放した状態だったが、もう完全に後ろ向き状態だ。といって、後ろを向いても、何もないのが悲しい現状だけど。

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