デフレ、円高って悪いのですか?

経済に弱いと、現在の状況をよみきれない。1970年代だっただろうか、80年代だったろうか、猛烈なインフレがあったような記憶がある。高度成長というのか、なんだか酔ったような気分ですごしていた。
どうお金がまわっていたのか、自分の手元にはいつもお金がなかったのでわからなかったのだが、なにかしら、浮かれて、友人たちからの誘いがほとんど毎晩あって、食事やお酒と、夜遊びをしていたものだ。

銀座、六本木、赤坂、毎晩、夜の街をあるいては、青春していた。若いこともあったけれど、世の中が浮かれていた時代だった。
それかといって、外国の機関で働いていたので、日本のインフレに直ちに応じて給料があがるということはなく、自分の財布はいつもピーピー泣いていたし、家賃のアップやら、食料品の値上がりなどに汲々していたのを覚えている。

家賃のアップと、大家さんが亡くなられ、相続がからんで、住んでいたところを出ざるを得なくなった。銀行、母、兄と借金できるところからかき集めたお金で、中古の小さなマンションを購入した。最高に経済が膨張したとき、その小さなマンションですら、購入価格の3倍から4倍にはなり、仰天したものだ。

売れば相当の儲けになるよ、という友もいたが、売っても、あらためて住む場所を買ったり、借りたりするのに、やっぱり高くなったものが対象になる。不動産の売買は大変な労力や神経が必要だ。なにもせずにそのまま住み続けた。

ニューヨークの5番街が日本資本に占領されたとかいった話がでたのもこのころだった。実体のない浮かれたのがどうも私にはうさんくさくてならなかった。インフレがこわかった。インフレよりデフレの方がましだと思うのだが。

1ドル360円の時代から、海外旅行をしているので、円が高くなっていくのはうれしいことだ。1ドル80円以下とか、1ユーロが110円もしないというのは、日本の評価が高いというのではないのだろうか。
今、海外旅行に出かけられる状態にないし、海外の製品を購入する計画もないので、円高のメリットというのを直接に感じないのだが、円安よりもよほどいいように思う。

ちょっと円安になると、物価がすぐにあがるから、よほど輸入品に頼っているのだなとわかるが、円高メリットがみえないのはどうしてなのだろう。

輸出業者の方たちが、円高は大変だ、大変だとおっしゃっているが、経済全般にとってもそうなのだろうか。

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