もんじゅとスーパーフェニックス

もんじゅとスーパーフェニックス、この共通点は、原子力発電の高速増殖炉ということだ。もんじゅはいわずとしれず日本の、スーパーフェニックスはフランスの炉である。

今、もんじゅが仕分け対象になり、開発中止を含む抜本的見直しが求められているということだ。今日は、細野原発担当大臣が視察している。
高速増殖炉というのは、使用済み燃料を再処理して、再度燃料として使うというものだ。ウランを生産しない国にとって、夢の原子炉となる。

ということで、フランスでもずいぶん昔から高速増殖炉の開発が進められてきた。最初はフェニックス(不死鳥)と呼ばれていたように思うが、その後、スーパーフェニックスとなった。高速増殖炉というのは、技術的によほど難しいのか、フランスでも何度も開発中止の決定をした経緯があるように記憶している。

現在はどうなっているのか、フランス大使館の原子力部に問い合わせしてみたいものだが、日本のもんじゅも費用がかかるだけで、実用化のめどがつかないようだ。20兆円などという数字も新聞でみた。
そんなに開発費用がかかるなら、たとえ、開発できたとしても、経費だおれになるのではないかと思う。

もし、スーパーフェニックスがすでに稼働しているのなら、日本独自の開発をやめ、相当高いものになるだろうが、フランスの技術をそっくりそのまま購入するというのはどうなのだろうか。
とはいえ、再処理工場として建てられた六ヶ所村の施設、フランスの技術者が大勢きているものの、それでもうまくいかないというから、技術移転だけですむとは思えないが。

原子力というのは、本当に安いのか、資源のない日本にとって、救世主なのか、疑問でならない。日本のウランはどこから輸入しているのか知らないが、安定して輸入できる保証はあるのだろうか。
文殊観音様のお知恵は、原子力まで及ばないのだろうか。

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