マージャンをやりたい

4人でマージャン卓をかこむことがなくなってもう17年はたつだろうか。以前、東京都心に住み、わりと時間に恵まれた生活をしていたころは、月に1回、友人たちとマージャンをしていた。

まず上手で、計算のできる人を選ぶ。必須のメンバーだ。何人も候補者はいるのだが、だいたい男性で、仕事が忙しい。7時に集合して、8時ごろからマージャン開始という誘いをかけると、10時からなら参加できる、とか遅い時間からの参加を言う人がほとんどだ。

女性はほとんど、いつでもOKなのだが、みんな初心者、計算はできないし、マージャンのあがりても知らない人がいる。

4人そろわず、流れたことも、5人、6人と参加者ができて、私がやりたくて計画したのに、私の出番がなくなったり、いろんなケースがあった。
実に楽しいマージャン会になった。会話が面白い。丁々発止の会話になる。それぞれの仕事の話をしながら、勝負のタイミングは逃さない。たった1000点の手のために降りない私に、上手なおり方、あるいは逃げ方を教えてくれた5人目のメンバー。

パイを捨てる指と、だれかの指がふれて、キュンとなる、なんてこともあったような、なかったような。

時代が変わった。今では、一人でパソコン相手にマージャンをしている。東京に住まなくなったこともあるけれど、パソコンがなんでも相手してくれる。手紙ではなくメール、電話をかけるのも遠慮気味で、メールばかりになる。
パソコン相手のマージャンはどうにでもなれと、1000点でもつっぱる。負けてもくやしくもなんともない。

人と人との交流がだんだんに機械的になってきたような気がしてならない。体温、息づかい、声、語調、5感を使って、それに頭も使ってやったマージャンがなつかしく思い出される。

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