初めてのこと

つれあいが生体検査のため1週間入院した。入院当日、オリエンテーションみたいに、看護士さんがいろいろ説明してくれる。
看護学校の学生さんが、見習いで看護士さんについてきている。実習の対象としたいというリクエスト、若いかわいい実習生に、否はない。看護生だけではない。医学部の学生も実習として、見学させてほしいという。これからお医者様になろうという学生の手伝いができるのはうれしいことだ。

担当医はこれまでかかっていたドクターではなく、別のドクターがあたられることになった。年齢的にも新人というわけではないだろうが、初めてお会いするので、どれだけの経験をつまれているのかわからない。
「この種の手術は、もう何例もしています」という説明にほっとした。

新人の養成に協力するのは惜しまないが、手術を初めてする、というドクターにはあたりたくない。看護婦さんでも、血液をとったり、点滴の針を通すといったことをするのに、経験のない新人にあたって、なかなか通らないということもあったりする。お医者様の場合、手術の経験というのは、どうやって積んでいくのだろう。どんなに小さな手術でも、人間の体は複雑だ。血管や神経を傷つけて、障害をもたらすこともあり得ないわけではない。

メスをいれる、切開する、いろんな工程があるだろうが、少しずつ部分的に経験していくのだろうか。熟練した名医への道は長いものだろう。

大学病院への入院は、こちらにとっても初体験、手術も終わり、数日を経て、退院のはこびとなった。

退院の翌日、私は東京で会合があり、1日、つれあいを残していくことになった。退院直後の病人を一人残していくなんて、冷たいと評した友人がいた。これが私が病人で、つれあいが仕事で離れるとなると、冷たいと言われるのだろうか。退院直後とはいえ、つれあいは、寝ていなければならないわけでもなく、普通に生活できる。その辺の兼ね合いをつけて、一人残していくことにしたのだ。

生体検査の結果がわかれば、本格的な治療が始まる。次はどんなお医者様や看護士さんにあたるのだろうか。こちらは入院・治療については新人だから、よろしくお願いします。



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。