4億円

昨日の小沢一郎氏を被告とした裁判の初公判は、世間の注目を集めた。私も注目した。というのは、4億円の扱いがどうしても納得いかないのだ。

小沢氏は、4億円の出どころを、まずは政治資金と説明し、次は銀行融資、そして自分自身のお金と説明を変えられている。昨日も自分のお金という表現をとられていた。以前の説明からいうと、父親の遺産を、自分や妻、子どもの名義で預金していたものを、集めたものということだった。

今回はそんな細かい表現はないが、4億円きっちりということはなくても、これだけの金額になれば、相続税がかかっただろうし、それを妻や子にも分散して預金したとなれば、虚偽の相続にならないのだろうか。

昨日の冒頭陳述で、「小沢にとって個人資産として保有していた4億円は資産公開の対象外で、隠したことはない。違法行為までして存在を隠さなければならない動機もなかった」という部分がある。政治家、国会議員の個人資産で、資産公開の対象外になるものがあるとは知らなかった。どんなものが対象外になるのだろう。そんな部分があるとすれば、そして4億円という多額な資産が対象外として扱えるものなら、政治家の資産公開など、あってなきがごときだろう。

4億円という金額は、実際に万円札にしてどれだけの分量になるのか、財布に万円札が1枚はいっているだけで、金持ち気分になる程度のものにとってわからないけれど、それだけの現金が家にあるとは、考えられない事実だ。
 そういえば、田中角栄が、自宅に相当金額の現金を常に用意しており、100万円の束で渡していたという話だが、最大どれくらいの金額を準備していたのだろう。

親の遺産などを運用して4億円になったという説明も聞いたけれど、原資がいくらで、どうやって増やしていったのか、税務署などは把握していないのだろうか。

小沢氏の陳述では、文意がわからないところだらけだが、「権力の乱用」とか「キャラクター・アサシネーション」、などという言葉が出ることに、違和感を感じるのは私だけだろうか。

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