医療費の不思議

この秋もっとも寒い今朝、5時起きした。ふだんは7時半がせいぜいだから、とんでもない早起きだ。7時に家をでて、車で2時間かかる前橋の群大病院へ9時にいくためだ。

来週、つれあいが生体検査を受けるため、入院することになっている。今日は、入院・手術のための準備の診察?を受けることになっている。まず9時の予約(これはきましたと出頭を知らせるだけ)、9時半の予約(麻酔科で説明をうける)、また元の診療科へもどり、麻酔科でちゃんと説明を受けました、と報告。そこに入院病棟の看護師さんがみえており、入院手続きの説明があった。

本来ならこれで終了かもしれないが、以前にもう一つの科の予約をいれていた。キャンセルしたはずだが、どうもきちんとキャンセルされていないようだ。念のため、その科に寄ってみる。担当の先生が話をきいてくださるというので、順番を待つ。

そんなこんなで結局12時まで病院に滞在し、3つの科をまわった。最後の科でも、先生とお話をし、説明を受けた。大学病院の先生に、それぞれ時間を割いていただいたにもかかわらず、支払いは70円だけだった。つれあいは後期高齢者の年齢で、現在は1割負担ですんでいる。それにしても3時間(待時間は2時間はあったとおもうけれど)も大学病院にいて、たった70円とは!!

前回、もうひとつの科を受診したときも、待時間は別にして、1時間はじっくり時間をとっていただいた。病気についての不安、手術のこと、手術をすればはっきりした診断が可能なのか、ためにためた不安感をすべてお話し、それについて、丁寧な説明、そして先生からは必要な質問をうけ、それで1時間かかった。その時も100円未満の支払いだった。

1割でその料金だとすれば、その10倍が診療報酬となるのだろうか。それにしてもコンサルティングというのか、説明だけのときの安いこと。もちろん、検査をするときは、それなりの料金になるのだが、説明自体も、先生方の蓄積した知識や経験をもとにしていただいているはずだ。これでは大学病院、経営が大変だね、と言いながら、おひるごはんにごちそうを食べる算段をしている。

さあ、来週は入院・手術だ。病院の費用は、出来高払いで、予算とか見積もりがないね、とつれあいが言う。「医は仁術」の伝統かしらね、と思うが、そんなはずはないはずだ。医療費の赤字の一部になってそうね、というのが結論だ。

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