国家破綻

ギリシャは対外債務を払いきれないで、国家破綻するかも、と連日、報道されている。国家が破綻するというのはどうなるのだろうか。

ユーロ17カ国はギリシャ支援で意見一致という。支援継続で、ひとまず債務不履行は避けらるというが、次の危機はいつくるのだろう。

いくつもの財政再建策が出されているが、ギリシャ国民には総じて不人気だ。だいたい、緊縮財政をして、喜ぶ国民はいない。

ギリシャ旅行したとき、本当に不思議に思ったことがある。それはクレタ島でのことだった。もう40年も前のことだから、現在もそうかどうかは確かではない。アテネから船でクレタ島に到着した。宿は予約していたと思うが、タクシーをつかまえるのが大変だった。どうにかタクシーをみつけ、ホテルの名前を言った。わかってくれたようで、安心して乗っていると、車が止まる。そして男性が乗り込んできた。もうびっくりで、運転手に英語で理由を聞くが、なにか大きい声で返事をするがわからない。

結局、助手席、後ろの座席、もう2人が乗り込んできて、なにかなんだかわからないまま、ホテルには到着した。そして料金を請求されるが、納得できない。こんなに相乗りをして、なんで最初に決めた料金を払わなければならないのか、こちらも一応文句をつける。らちがあかないまま、納得できないまま、運転手の押しに負けて、料金を支払った。

相乗りはクレタ島では当たり前のことだった。日本での単独乗車を当然という常識が通じなかった。1人で乗車した時の料金と、相乗り4人の料金がどう違うか、わからないまま、その後も数回、タクシーを使用した。

タクシー運転手がどのように、収入を得、税金を払っているか、そこまでは知らない。しかし、こういうシステムをみると、正直に申告しなくてもすむのではと思う。

ギリシャへの支援の中心になっているドイツなど、ギリシャ人はもっと働けと言っているらしい。アテネの町を歩くと、一日中、数珠のようなものを繰っている男性の姿をたくさん見かける。働かないのかしら?と不思議に思う。
観光客として、ちょっと見ただけで、その国のことを評するのはよくないが、数回、旅行していつも思うことだった。

「余計なお世話」とギリシャ人は言っているらしい。日本も財政赤字を天文学的にかかえている。対外債務ではないから、まだ救いがあるらしいが、国家が破綻するというのは、日本も視野にいれるべきなのでは?

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