小さい秋

サトーハチローの詩、「小さい秋、みつけた」を口ずさんでいる。台風12号は直接影響しなかったものの、1週間雨の日が続き、肌寒い日々だった。

ようやく晴天がもどったが、もう夏の日差しではない。強い雨に打たれ、庭の花はほとんど倒れてしまった。わが家のコスモスは背が高いのが特徴だが、高いだけに雨にあたるとすぐに倒れる。地にはうように花が咲き残っている。

植物も、成長期にあれば、雨で倒れても、その後の晴天に、立ち戻るが、最盛期を過ぎれば、もう戻る力が残っていないようだ。カラマツの枝もずいぶん落ちて、その圧力もある。

かわいそうにと思いながら、花の終わったキキョウやノコギリソウ、水引草、などと一緒に切っていく。これで、本当に夏も終わった。

今日は、久しぶりに万座温泉へ行った。まだ紅葉が始まったとは言えないが、ヤマザクラがもう黄色の葉になっている。
紅葉が一番早いのはナナカマドというが、ヤマザクラのほうが早い。ナナカマドは葉っぱはまだ緑だが、実が真っ赤に熟している。

露天風呂にはいると、お湯の感触が違う。吹く風が違うからだろう。たっぷりのお湯に身を浸して、空を見上げると、薄い秋の雲が漂っている。

今日は重陽の節句、と季節が暦通り、進んでいることを確認したような感じだ。そのうち、散歩しながら、栗拾いが始まるだろう。「小さい秋」から「大きい秋」へと、進んでいく。


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