煙草の話の続き

昨日、煙草1箱700円に賛成という意見をかいたら、数人からご賛同を得た。非喫煙者の方たちだ。

あちらでは、という言い方はあまりしたくないが、フランスは割と煙草に対する規制が進んでいる。公共放送から煙草の宣伝を除外するとか、公共の場(スポーツ施設など)での宣伝を禁じるなどの措置は、もうずいぶん昔にとられている。数年前から、公共の場(役所、病院)などでは禁煙となっている。

レストランも喫煙と禁煙の席をはっきり分けることになっており、カフェなどでは、室内は禁煙席、室外が喫煙席となっていることが多い。これだと、寒い冬でも、喫煙者は外に追いやられることになる。しかし、夏場、外が快適な季節に、外のテーブルにつくと、煙が漂ってくることがある。いやだと思っても、そこは喫煙が許された席なのだ。煙草の煙がいやなら、暗い室内の席に移らざるをえない。

フランスで身近な人がそろって非喫煙者なので、すっかり油断していた。ところが、ある日、20人ほどの夕食に招待された時のことである。アペリティフ(食前酒)、ディナー、だれも煙草のことを口にしないし、だれも吸わないものとばかり思っていた。

ところが、デザートが終わって、ディジェフティフ(食後酒)が出るという時である。コニャックのグラスをもった一人がふいっと消えた。それを合図か、どやどやと食堂からみなが出ていく。ついていくと、煙草タイムというので、エッフェル塔をみわたすベランダで、煙草や葉巻を吸っている。

煙草をすわない私は食堂に戻ると、そこに残っているのは、ほんの数人。めずらしく今日の夕食は、喫煙者が多数を占めていた。コーヒーや紅茶、ハーブティなどが供されているが、なんだか会話もはずまない。

イギリスでは、食後、男性と女性が別れ別れになり、男性はスモーキングルームとかいって、喫煙室へ集まり、女性はティールームでお茶が供されたこともある。

今もそうか知らないが、JALなど、日本の航空会社が東京ーパリ間のフライト12時間を完全禁煙にしたとき、エールフランスは、禁煙・喫煙席を分けて設けていた。ヘビースモーカーなど、あえてAFを選択したものである。

わが家には、煙草盆や灰皿など、コレクションがある。煙草をすわないのに、と無駄の象徴として、つれあいから処分の第一候補に指定されているが、吸わないこととコレクションは別物と、拒否している。

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