諸悪の根源

我が家はこのごろ、分析してもなかなか原因・理由がでてこない問題については、「諸悪の根源は何々だ」とくくっている。現在の諸悪の根源として扱われるのは、「フクシマ原発」と「鳩山由紀夫前首相」だ。

フクシマ原発は、電力不足、節電、熱中症、放射能、食べ物への不安、現在の不都合の根源となっている。本来なら、地震と津波をあげるのが妥当かもしれない。しかし、私たちは、地震と津波は、規模が大きすぎるにせよ、自然災害として、おきることを防げるものではないと認識している。
そして人的被害は別として、物質の被害は、どうにか復興できるものだと思っている。

しかしフクシマは自然災害もあるにせよ、思い上がりの果ての人的被害の部分が大きいと思っているのだ。震災から4カ月がたっても、どうなるのか、我々一般人にみえない。いつの間にか、アメリカとフランスの会社の技術で、冷却水の循環経路ができたけれど、4キロもある経路のパイプから水漏れだ、なんとかだ、とすぐに循環がストップする。

汚染水から放射能物質を除去して、水を冷却用に循環させるというのだが、除去された放射能物質はどうなるのか、これだけの量の処理は想定外だろう。作業にあたっている人たちの作業服など、毎日新しいものになっているのだろう。高レベルではないかもしれないが、量としたら相当なものだ。それに燃料の核物質、これをどう処理するのか、六ヶ所村の再処理工場の運転もはかばかしくないとなれば、どうするのか、と心配だ。

菅首相への批判が日に日に強まっている。わが家でも評判がいいとは言えない。しかし、我が家では、まず諸悪の根源を、前任者の鳩山氏においている。すべてにいい加減で、思いつき発言の連続ではなかったか、その程度たるや、菅以上である、鳩山が首相にならなければ、こんなにひどい日本にはならなかった、というのが、我が家の意見なのだ。

でも、だんだん、根源の一つに菅首相も出てきている。こんなに四面楚歌になるのは、彼に起因する部分も大きかろうと、つい考えるのだ。メディアに惑わされているのかもしれない。
今日も夕方、記者会見があり、それを見ていたが、原子力依存をしない社会をつくる、というだけで、具体性はないし、またそのために委員会をたくさん作るのかな、と思い、委員会のメンバーになりてがなかったら、我々がなってあげようか、とまで、馬鹿にしているのだ。

諸悪を取り除くのが先か、根源を除くのが先か、どちらが先でもいいから、早くやってほしい。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。