ハーブティ:ティヨール(菩提樹)

今年も南仏に住む友人からティヨールの葉(乾燥させたもの)が送ってきた。ティヨール(tilleul)を辞書で調べると、シナノキとか菩提樹となっている。オウシュウボダイジュ、セイヨウシナノキ、リンデンバウムということばもある。

春5月ごろ、花が咲く。花と言っても華やかなものではない。白い粒粒が集まったものが葉にぶら下がるように咲く。これを収穫して、乾燥させると、ハーブティとなる。そんなに強烈な味ではなく、薄い若緑色のお茶は、鎮痛や発汗の効果があるそうだ。

南仏に住んでいた時から、好んで飲んでいたが、日本に帰ってからも、友人のおかげで自家製のティヨールをいただくことができるのは、なんと幸せなことだろう。

ガイドブックによると、南仏でも、南仏のドローム県のBuis-les-Baronniesという町で、欧州一のティヨール市が開かれるという。7月の第一水曜日だったが、ある時、買い手が集まらず、それから7月のもう少しあとに催されるようになったようだ。

各地から、乾燥されたティヨールがおおきな布のつつまれて、運び込まれる。乾燥したものだから、そう重くはないが、葉や花が押しつぶされて、粉になっては困る。だから押しつぶすわけにはいかない。つまりかさばっている。

ティヨールからはお茶に使ったり、香油を抽出したりする。バラのにおいのように、甘くはないが、さわやかな香りになるのだろう。

このストレスを招く現況だが、ハーブティをいれて、のんびり、ゆったりした気分を味わうことにしよう。

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