格調高く生きたい

昨夜、ウィンブルドンテニスの男子決勝が行われた。これで今年のウィンブルドンも終了だ。観戦していて、すがすがしい感じがする。選手の服装が白一色だからかもしれない。スポーツにもドレスコードといった表現を使えるのか知らないが、ウィンブルドンテニスは、テニスウェアが白と決まっている。

いろんなテニスグッズの会社と選手たちは契約していて、他のグランドスラムでは、今年の売れ筋商品を着ているが、ここでは、白だけだ。襟先のちょっとしたアクセント、胸飾り、色が許されるのはほんの少々だ。このコードは厳しくて、あの悪ガキマッケンローも、アガシも、仕方なくだろうがしたがっていた。

ウィンブルドンはそのほかにも規律がきびしかった。ボールも昔は白だったし、まずはプロの参加ができなかったテニスの試合だったように思う。観客の行儀もよく、ファインプレーにはどちらのファンでも拍手を送り、ミスしてもブーイングといったことはない。選手たちのプレイスタイルも、他の大会とは違って、マナーがいいように思える。

主審や線審、ボールパーソンたちの行動のきびきびして、感じのいいこと、このうえない。現場にいたら、感じるkとだが、警備や会場の案内に携わっている人々の服装はてんでばらばらだ。制服ではあるが、そろったものではない。それも各種の職業の人々が、ボランティアで担当しているからだ。その応対の親切な事、丁寧なこと、
本当に感動ものである。

ウィンブルドンにいって、格調という雰囲気を感じた。行儀がいいだけではない、他人を慮る姿勢が、主催者、関係者、選手、観客、すべてに行きわたっている。遠い日本からきた、だからグッズを買うのも、先にさせて、といった気持ちが少しあったが、after youと譲られると、自分のいやしさを感じてしまった。

イギリスの全てが格調高いわけではないだろう。しかし、腐っても鯛というのか、大英帝国の伝統は厳然とある。あの雰囲気は1日にしてならずで、すぐにまねできないだろうが、少しでも格調を高く生きていきたい、と思った次第である。

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