ゲイ・プライド

6月25日、パリでは10回目のゲイ・プライドの行進が行われている。現地時間午後2時にモンパルナスからスタートするというから、日本時間では時差7時間をプラスして、夜の9時からのスタートになる。モンパルナスからバスティーユ広場までを歩くそうだ。

Inter LGBTという団体が主催する。Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイ・セクシュアル、Tはトランスセクシュアル(性転換者)の略である。86の下部団体、たとえば警察のゲイ組織、あるいはUMPという政党(与党)のなかのゲイ組織、などが参加している。

今年の標語は"Pour l'egalite, en 2001 je marche, en 2012 je vote"だそうだ。つまり第一回目の2001年には、平等を求めて、初めて行進した。しかし、来年には大統領選挙で平等を実現してくれる候補に投票する、というアピールである。

彼ら(彼女)らの求める平等は、結婚と養子縁組だ。フランスではまだ同性の結婚は認められていない。ヨーロッパでは、オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガルそれにアイスランドが同性の結婚を認めている。

昨年では警察発表で9万9000人、主催者発表では80万人が参加したという。大きな差があるが、10万人が歩くとなると、それだけでも大変なデモになる。衣装なども派手な参加者がいるから、大変目立つ行進だ。

日本ではまだまだカミングアウトする人は少ない。こんな派手な行進をできるようになるのは、いつのことだろう。


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