メトロポリタン・オペラ

今日の新聞に、メトロポリタン・オペラ公演の案内が載っている。怒涛のラスト6公演!!とある。ヴェルディの「ドン・カルロ」(6月15日、18日)、ドニゼッティの「ルチア」(6月16日、19日)、プッチーニの「ラ・ボエーム」(6月17日、19日)だ。

おや、6月15日といえば今日ではないか。全てこの数日中の公演だ。値段をみると、S席64,000円、A¥57,000 B¥49,000 C¥40,000 D¥32,000 E¥24,000 F¥16,000 別に特別学生割引券というのがあり、S-B相当席で¥20,000なのだそうだ。E席とF席は売り切れ、D席は残少と書いてある。

ラ・ボエームを見てみたい(オペラの場合、なんというのだろう)、とつれあいに聞いてみる。19日の日曜日は父の日だし、子供にもちかけてみない?と言うと、とんでもないという返事だ。S席は6万4000円、二人ともなると12万円を超える。子供たちが払えるわけないじゃないか、という。

6月は誕生月だし、誕生日のプレゼントでは?これもすぐにノーの返事がきた。フランスにいたとき、パリやマルセイユのオペラ座には行った。しかし、日本に帰ってから、オ ペ ラ なんて、別の世界の出来事みたいだった。コンサートやリサイタルなど、縁遠くなってしまった。

もう一度、きんきんにおしゃれして、オペラを楽しむことをしてもいいんじゃない?というがつれあいには通じない。
何事も旬があるのだろう。正装をして、体力・気力十分で、コンサートに行くのも、やっぱり若い時なのかもしれない。

働いているときは、一晩の、3時間の音楽に対し、数万円を払うことも、そう負担に思うこともなかった。知的好奇心、虚栄心、賭けに似た心境、いろんな要素がまじりあって、1シーズンに1回は行ったものだ。

それにしても、S席を買った人で、突然行けなくなったけど、というとき、どうぞご連絡ください。少なくとも5時間前に。

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