新語収録

今朝(6月7日)のフランス2のニュースで、Petit Robertというフランス語の辞書の新版に、とりいれられた新語のことに触れていた。
いくつか例で示していたが、コンポステール、ゼゼブラ、トゥイッテール、e-learning、マッチャなどがあった。コンポステールは、エコ時代に、コンポストで生ごみから腐葉土を作るという動詞、トゥイッテールもトゥッターをするという動詞だ。
ゼゼブラは、南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されたとき、南アの人々が吹いた楽器のことである。
e-learningについては、ウィキペディアなどを利用して、ITで学ぶ作業を言っているのだろう。マッチャ(抹茶)は、日本や中国のお茶が流行しているので、その結果だと思う。

新語というのは、その場にいると、流行している現実を承知しているから、理解できるが、離れているとなかなかついていけないものである。
現場にいてもわからないことばは多い。若いひとたちの言葉は特にそうだ。先日、金田一先生は、「言葉が乱れているのではなく、変化しているのだ」とおっしゃっていた。

このごろ、よく耳にして、意味がわからないわけではないが、使いきれないことばに、「ざっくり」とか「ゆるい」といった言葉がある。「ざっくり説明すると」とか「ざっくり言えば」というような使い方だが、「大雑把に」とではいけないだろうか。

「ナウ」という表現もふーんと思う一つだ。携帯のメールで「今どこにいる」というのを場所とナウとすれば、本当に簡単にちがいない。
携帯用語はひとつの新しい言語を作り出している。私が携帯でメールを利用しないので、それに乗れないでいるのだが、そのうちに普通の言語のなかにも取り入れられてくることだろう。

新語は話し言葉の中で生まれ、書き言葉へと流れていくから、いましばらくは書き言葉では混乱しなくてもすみそうだが、どのくらいの猶予期間があるのか、世の中、スピーディだからうかうかはできない。

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