信任・不信任

政治の動きがわからない。不信任案が通過するかと思ったら、民主党の代議士会で、菅総理が「目途をつけたら、若手に責任をうけもってもらう」といった表現が、退陣の意思表明ととられた。

それは代議士会の前に、鳩山前首相と現首相たる菅さんが話し合って、覚書にしたらしいが、辞任やいつ、という具体的な表現がなかったので、菅さんはそれを逆手にとって、居直りをきめたらしい。

退陣の意思が表明されたというので、民主党のほとんどが不信任案に反対し、この案は否決された。
菅さんは、目途をつけたら、という表現だけを繰り返し、いつまでにとは言わない。菅総理の作戦勝ちかとおもっていたら、やっぱり、反対勢力がおさまらず、野党は多数を占める参議院で問責決議案を出すというし、民主党も代表としての菅さんをやめさせるようにするという。

政治番組をみていると、不信任案が否決されたからといって、信任されたわけではない、という政治家がいた。小沢さんに近い人だったと思うが、そんなものかと思う。それなら、民主党として内閣信任案を出すことはできなかったのだろうか。

フランスでは信任投票という手段がときどきとられる。これは政府が、予算や関連法案、あるいは野党との妥協が難しい法案があるとき、政府を信任するという動議を出し、これが通れば、法案も一括して承認されたというやり方だ。

私の印象では、不信任案が否決された段階で、菅さんはそれなりの権力を回復したと思ったのだが、そうではないらしい。結局、8月までには辞任せざるを得ないらしい。ということはあと2カ月で何ができるのだろうか。
目途がついたと言えるような成果があげられるのだろうか。

「私はなんだったのでしょうね」という言葉が、今年の流行語になるだろうという。これを発言した人2人、原子力会議の斑目氏、そして鳩山前首相に、だれもが、「無用の存在だったのですよ」と言いたいのではないだろうか。

いっそ国会議員を一人一人、信任か、不信任か、やりたいものだ。ということは総選挙。それがもっとも復興をスピーディに有効にする方法かもしれない、と思う昨日今日だ。

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