茶番

今日の国会は全くの茶番だった。民主党の代議士会で、菅総理が挨拶をしていると、内容をきちんとつかめないうちに、NHKは、ある時期に退陣することを表明、とテロップをいれてくる。そうなのか、退陣を表明したのか、と思うが、なんだかはっきりしない表現を使っている。

若い人にあとを託したい、みたいな表現を使っているが、そうすると、小沢ではなく、現在の重要ポストにいる人は除外されるのかな?、でも後継者の範囲を菅さんが一人で決められるわけでもないでしょうに、と独りよがりの発言だなという印象をもつ。

それに一定のめどができたときに、というが、目途をどこにおくかは、主観で異なるではないか。大震災はある程度、被災者の生活が落ち着いたらというところで、目途がわかるかもしれないが、原発はどうなのだろう。
現状でみれば、収束の目途がつくとは思えない。だんだん悪くなっているようだ。

不信任案が否決されて、鳩山さんは、6月末あたりに辞任があるだろうと言われたらしいが、それでは目途なんてついてはいない。
菅さんの立場でいえば、これまで東電にはっぱをかけていたものが、ゆっくりでいいよ、と言うかもしれない。

原発の収束、財源、なんだかんだでまたがたがたやっているうちに、大雨や台風といった自然災害、新たな地震、何が起きるかわからない。飛行機が落ちるかもしれない。

政治家ってどこまで当事者意識をもってくれるのだろうか。応援します、そんな言葉がこのごろ浮いて聞こえる。応援というのは、直接参加していない人がすることだ。好きなだけ、好きに、できることだ。当事者はそんな、好きな時に、好きなだけ、好きになんて言っていられない。

不信任案に賛成した人は、菅さんでは復興ができないと口をそろえて言うが、誰ならできるのだろうか。なんだか論理的ではなく、菅憎しや、anyone but Kan的な言い方だが、そんな無責任な、と思う。誰なら、どのように、いつまでに復興させられるという、それこそ「目途」がつかなければ、総理大臣をそう簡単に変えることは適切ではない。

でもこれだけ嫌われる菅さん、どんな人なのだろう。私は彼が国会議員になったばかりのころ、フランス大使館のレセプシオンで会ったことがあるが、まだ新人の頃とて、とてもフレッシュで、国会議員という雰囲気はなかった。謙虚でもあった。好感をもったけれど、それも30年も前のことである。

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