パリー東京2時間半

パリと東京が2時間半で結ばれるそうだ。EADSというエアバスを作っている欧州の航空機製造会社が、ル・ブルジェでのエア・ショーを前に発表した。

現在では風の方向により、11時間か12時間かかっているのが、2時間半!!!機内食も食べられない早さだ。リニア・カーで、東京・名古屋間が1時間台というが、国内旅行程度の時間になってしまう。

すぐれた部分がある。この2時間半の飛行時間を賄うのは、従来のケロゼンではなく、空気中の水素と酸素をとりいれる。離陸時の出力は、バイオ燃料を使うという。その計画の名称が、Zero Emission HyperSonic Transportationという。排出量ゼロの超音速、可能なのだろうか。

乗客数は80人から100人程度らしい。現在、エアバスの最大乗客数は1000人を超えるものだから、10分の1以下だ。となると、フライトの費用はいくらになるのだろう。もう引退したコンコルドは、とうとう乗らないままだった。
たしか、普通のフライトのファーストクラスより高かったと思う。

パリと東京が2時間半で結ばれたら、体力的にも楽だろう。しかしその時には、我が家からエアポートまで、ヘリコプターで移動しなければ、割にあわない。まず、我が家の近くにヘリポートを作らねばと、気がはやい。

しかし、これは2030年から実験が始まり、商業ペースで開業するのは、2050年という。40年後だ。生きているかな?もし生きていても、パリに行く気になるかな?もし生きていて、行く気になったら、そのとき残っている預金の全てをかき集めて、飛行機代がでるだろうか。片道だけかも。

今の原発問題を考えると、日本が残っているのかな?パリー東京間のフライトが残っているかも疑問だ。

そうじゃないですか?

このごろ、会話の中で、いろいろ自分の意見を述べたあとで、「そうじゃないですか?」と同意を求められることが多い。「どう思われますか?」とこちらの意見を聞くのではなく、一足飛びに自分の意見への同意を求めている。

コンサルタントのような仕事をしているので、いろんな話をきくのだが、「そうじゃないですか?」と聞かれるときは、大体が論理に無理がある場合がある。ちょっと聞いただけでは、論理的だし、正論のように聞こえるのだが、よく聞いていると、おかしい場合に「そうじゃないですか?」とくるのだ。

むげに「そうじゃありませんよ」と言うと、白目をむいて反論される場合がある。「そちらはどうお考えですか?」と聞いてくれれば、「そちらの言い分もわからないではないけれど、」と少し譲ってこちらの意見を言えるのだが。

あまりに断定的に自分の意見を言う人が多いのに驚いている。立場が変われば、意見も違うということに気づいてくれない。立場を変えて考えるという訓練が必要なようだ。

政治討論でもそれがみえる。政治家はことばが巧みだ。だから、赤を黒とも、白が青にでもなんとでも言いくるめられる。とくに、メディアに登場して、タレント化した政治家にそれがみえる。彼らが「そうじゃないですか?」と言ったら、要注意だ。

白い花

「白い花が咲いてた、故郷の遠い夢の日」という歌詞がある。この白い花はなんだろうといつも考えていた。
「からたちの花が咲いたよ、白い白い花が咲いたよ」という(正確ではないが)歌詞もあった。

6月の今、白い花の盛りだ。今朝の朝日新聞の天声人語でも書いてある。先んじられてしまった。桜の季節が終わると、春の花は黄色になる。レンギョウやヤマブキなど、黄色の色が鮮やかだ。それと同時くらいに、雪柳の白が目立つ。

白の花はまだ続く。春は木の花が多いけれど、やけに白い色が目につく。泰山木、山法師、ミズキ、ナナカマド、オオデマリ、コデマリ、卯の花、名を知らない木もある。
それに草花にも白いものが多い。やたら増えてしまったマーガレット、白のアヤメがあり、どくだみの花も白い。我が家の芍薬は白色だ。

これはどうしたことだろう。季節の色というのがあるのだろうか。確かに春先の黄色は鮮明だ。夏なら白もわかるが、この6月の雨の季節に白い花は咲いている。あまり自己主張は強くない。

これからだんだん色ものの花が咲き始める。ムラサキや青、オレンジや赤、いかにも花として、自分の存在をみせるが、その前のキャンバスになるのだろうか。

マーガレットがこの数日の雨で倒れてしまった。ナナカマドの花も地上に散らばってしまった。オオデマリや泰山木も黄色に変色し始めている。ナツツバキはまだ先の話だ。

白い花が雨に洗われるように、私たちの目も白色で洗われているのかもしれない。


女性の地位

女性は世界のどの国に生まれたら一番幸せになれるだろうか。最悪はアフガニスタンらしい。これはトラストロー(TrustLaw)という団体の調査による結果だ。

アフガニスタンの女性は、大体がニカブをまとっている。顔からすべて覆っている。フランスやベルギーなどでは、公の場で、ニカブをまとうことは禁じられている。アフガニスタンでは少なくとも、ヴェールをかぶっていないと、女性は迫害されるのだ。これはイスラムの掟だ。モハメッドはかならずしもそう決めていないというが、いつの間にか、女性は顔や髪を、家族以外の男性にみせてはならないとなったらしい。

アフガニスタンが最悪なら、それに次ぐ国として、コンゴ民主共和国があげられている。その理由は、レイプされる女性の数だ。内乱に次ぐ内乱、政府軍に反乱軍、いりまじって住民を蹂躙する。そこでおきるのが女性にたいする婦女暴行だ。はんぱではない数がおきている。

女性の地位が低いのは、ほかにパキスタン、インド、ソマリアなどが挙げられている。経済的に貧しい国だ。これらの国では、女性は差別されており、家庭内暴力、強制的な妊娠中絶、アフリカなどでは性器を切り取ることも強要されたりする。

また女性はまだ10代前半で、結婚を強制されたりすることもある。ポリガミーの国も多い。

日本は幸せな方だろう。トップではないことは確かだ。何番目くらいになるだろうか。法律的な男女同権があっても実社会ではそうではない。就職や結婚、また出産といった問題で、男女差を感じる。

しかし、強制されることが少ないのはいい。経済的自立をとげれば、結婚を強制されることもないし、選ばれるより選ぶことができる。これが就職までいかないのがちょっと残念なのだが。

世界で女性大統領が出たり、IMFの次期専務理事候補にフランスのラガルド女史の名前があがったりすると、世の中変わったものだと思うが、まだまだ女性を人間扱いしない国も存在する。女性のためにがんばろう。

歯についての考察

突然、つれあいの下前歯5本がだめになった。海苔をまいたおむすびにかぶりついて、ぐらついたのだという。もともと、歯周病で苦しんでいたが、一挙に5本がだめになるとは思ってもいなかったようだ。

昨夜は、おかゆにおかずはすべてやわらかいもの、離乳食のように細かく刻んで供した。ぐらつく歯にあたって、やわらかいものでもあたるという。

どうしてこんなに歯が悪くなったのか、本人に言わせると、海外特にアフリカ勤務の間、歯医者にかかれなかったからだという。それに戦時中、戦後の悲惨な食糧事情で、歯に必要なカルシウムが不足したからだという。

それなら、今年89歳になるフランスの代父・代母はどうだろう。かれらも戦争中のひどい食生活を経験している。それなのに、まだ自分の歯で、お肉もしっかり食べている。やわらかい部分を選んでいるというが、私たちにとっては固い方に分類されるお肉だ。

それに彼らは毎食後、歯磨きをしない。おそらく朝と就寝前には歯磨きをしているだろうが、昼ごはんのあと、我々が歯磨きしなきゃ、と言うと、そんなに歯磨きするのか、と驚いていた。

この差はどこからくるのだろう。フランスでは、粉ミルクにフッ素がはいっており、それが歯を強くしているときいたことがある。現在、日本でも歯医者でフッ素を歯にぬってくれる。しかし、フッ素入り粉ミルクで育ったフランス人には負ける。でもいつから、フッ素をとりいれていたのだろうか。それとも、彼らの食生活のほうが、歯についてはいいのだろうか。チーズなどの乳製品でカルシウムをとっているとか。

日本では、歯について、いやに神経質になっている部分と無神経な部分がある。歯磨きなどは、幼児については「仕上げはママ」として、歯磨きチェックもしているが、相変わらず虫歯は多いようだ。それに歯並びについて、無神経さがみえる。

先日のイギリスでのロイヤルウェディングで、キャサリン妃の歯並びのきれいなこと、笑顔が一段と映えた。欧米のスターたち、あるいはメディアに露出する有名人は、男女をとわず、ほとんどの人がきれいな歯並びだ。日本ではどうだろうか。タレントと称するひとたちは、きれいな歯並びの人たちが増えたようだが。

インプラントがいいのかどうかも、まだ実験段階のようだ。つれあいも私も、10年以上前にインプラントをいれたが、つれあいは具合が悪くなったようだ。いれるのも、とるのも大変だ。

年齢とともに、歯や歯ぐきが弱ってくる。食べるためにはどうしても必要な器官なのに。思わぬ障害に、楽しみにしていた友人との食事会はキャンセルせざるを得なくなった。


メトロポリタン・オペラ

今日の新聞に、メトロポリタン・オペラ公演の案内が載っている。怒涛のラスト6公演!!とある。ヴェルディの「ドン・カルロ」(6月15日、18日)、ドニゼッティの「ルチア」(6月16日、19日)、プッチーニの「ラ・ボエーム」(6月17日、19日)だ。

おや、6月15日といえば今日ではないか。全てこの数日中の公演だ。値段をみると、S席64,000円、A¥57,000 B¥49,000 C¥40,000 D¥32,000 E¥24,000 F¥16,000 別に特別学生割引券というのがあり、S-B相当席で¥20,000なのだそうだ。E席とF席は売り切れ、D席は残少と書いてある。

ラ・ボエームを見てみたい(オペラの場合、なんというのだろう)、とつれあいに聞いてみる。19日の日曜日は父の日だし、子供にもちかけてみない?と言うと、とんでもないという返事だ。S席は6万4000円、二人ともなると12万円を超える。子供たちが払えるわけないじゃないか、という。

6月は誕生月だし、誕生日のプレゼントでは?これもすぐにノーの返事がきた。フランスにいたとき、パリやマルセイユのオペラ座には行った。しかし、日本に帰ってから、オ ペ ラ なんて、別の世界の出来事みたいだった。コンサートやリサイタルなど、縁遠くなってしまった。

もう一度、きんきんにおしゃれして、オペラを楽しむことをしてもいいんじゃない?というがつれあいには通じない。
何事も旬があるのだろう。正装をして、体力・気力十分で、コンサートに行くのも、やっぱり若い時なのかもしれない。

働いているときは、一晩の、3時間の音楽に対し、数万円を払うことも、そう負担に思うこともなかった。知的好奇心、虚栄心、賭けに似た心境、いろんな要素がまじりあって、1シーズンに1回は行ったものだ。

それにしても、S席を買った人で、突然行けなくなったけど、というとき、どうぞご連絡ください。少なくとも5時間前に。

タックスヘヴン

昨日のヤッフーフランス版に、OECDによるタックスヘヴントップ10を発表していた。次の通りである。
11) Vanuatu(ヴァヌアツ)
2) Montserrat(モントセラト島)
3) Panama(パナマ)
4) Nauru(ナウル共和国)
5) Niue
6) Liberia(リベリア)
7) Costa Rica(コスタリカ)
8) Guatemala(グアテマラ)
9) Uruguay(ウルグアイ)
10) les glorieux anciens(モナコ、アンドラ、スイス、バハマなど)

この中で、2番目と5番目は初めて目にする地名だった。筆頭のヴァヌアツには行ったことがある。ニューカレドニアから飛行機で行くのだが、昔はイギリスとフランスの共同統治領で、ニュー・ヘブリデスと呼ばれていた。
赤道近くの島嶼国で、1980年に独立した。海以外何もない、という記憶が残っている。
首都はポートヴィラだが、銀行があったかどうかの記憶もない。サンゴ礁がとてもきれいだったことは確かだが。

2番目のモントセラト島は、西インド諸島中リーワード諸島にある英国の植民地なのだそうだ。ナウルは太平洋中部赤道直下の島嶼国家である。

こうしてみると、島国が多いなという気がする。この中でヴァヌアツ、コスタリカ、グアテマラには行ったことがあるが、ただの冒険的観光旅行で、貧乏一人旅だったし、かつかつの外貨ですごしただけだった。

タックスヘヴンにお金を移すような金持ちの知り合いはいない(はずだ)。つれあいは外国での生活がたびたびあったため、スイスに口座をもっていたが、日本に帰国が決まったあと、すぐに解約していた。財産隠しというような意図はなく、ただただ便宜上のものだったらしい。

そういえば、フランスの親しい家族は、所有していた企業を売却し、その後、ベルギーに住居を移したが、それは税金対策だと聞いたことがある。フランスよりベルギーのほうが税金面で有利なのだそうだ。「フランスに納めるべき税金を他国に納めて」と、それを批判する親族もいた。

多額納税者でもなく、ごくごく小額納税者の身としては、他国に財産を移すということのメリットやデメリットはわからない。日本の金持ちで、香港やシンガポールあたりに移住する人もいるとか。
金持ちになると、庶民の伺い知れない苦労もあるのだろうな。

ゴルフに行きました

1年ぶりにゴルフに行きました。そもそもここに住み始めた時、晴ゴルフ雨読をめざしてのことだったのに、なまじ野菜作りを始めたせいで、4月中旬から10月までは、晴れた日は畑か庭での作業に追われ、ゴルフは優先度が下がった。

ゴルフを始めたのはアフリカにいたときだ。スポーツとしてはテニスをしていたが、テニスは一人ではできない。アフリカで、つれあいは仕事にでかけ、一人で時間をもてあますこともあった。一人でできるスポーツはゴルフである。町のど真ん中にゴルフ場があり、車で10分ほどの距離だった。

そこのゴルフ場は平日なら、1人でもプレイできるし、予約もなにもいらない。お天気をみて、大丈夫そうなときに出かける。専任のキャディがつく。カートはなく、キャディがゴルフバッグをかついでついてきてくれる。
赤道直下にちかい緯度だったから、雨季には雨が多かった。どろんこ状態のフェアウェイ、ラフはものすごい草、ラフいいれると、もうみつからないと覚悟しなければならなかった。

日本に帰ってきて、仲間とのゴルフが始まった。春と秋に、コンペをする。毎回、最下位だったが、楽しかった。しかし、なんにでも旬というものがある。きっと当時がゴルフの旬だったのだろう。今や、友人たちも全国に散らばったり、病気でゴルフをしなくなったり、転職をしてゴルフどころではなくなったり、いろいろだ。

つれあいも同様だ。昨年は1回しかゴルフに行けなかった。それもつれあいの体調が悪く、畑を優先させると、ゴルフに費やすエネルギーが残っていなかったのだ。今年もだいたい同様の状況なのだが、土曜日にゴルフ場のそばを通って、楽しそうにプレイしている人たちをみたら、急にやりたくなったようだ。

平日であれば、簡単に予約がとれる今の状況、以前のゴルフブームを思うと、ゴルフ場にとっては大変なのだろうが、我々のような中途半端なプレーヤーにとって、好都合だ。

1500メートルの高度にあるゴルフ場は、レンゲツツジ、ヤマフジ、ミズキ、などの花々が色鮮やかだ。前後のインターバルも長くて、ゆったりした気分でプレイできる。そういう時は、ロストボールもない。
1年ぶりのゴルフのせいか、たっぷり打ったのだが、それも納得だ。
平日、ゴルフをする優越感と罪悪感、ぷらす東日本の被災者の皆様、お許しください、と一打一打に思いをこめていた。

通販化粧品

このごろ、通販の化粧品にはまっている。いろんな化粧品のお試しセットをとりよせた。はまっているというのは、正確な表現ではない。必要に迫られている。

いつもなら、5月に海外に出て、1年分の基礎化粧品をまとめ買いしていた。外国製のものだ。ところが、今年はそれをやめたので、ストックがなくなってしまった。同じ会社の製品は、東京のデパートでも売っている。海外への旅費や、重量を考えると、デパートあたりで、必要に応じて買えばいいのだけれど。

どうもその気になれず、また田舎に住んでいるので、都会のデパートへ出るのもめんどうだ。そこで、新聞・雑誌、広告ちらし、テレビなどで見かける化粧品を試してみることにした。

再春館のドモホルンリンクルは無料でサンプル提供だが、他の会社はほとんどが1000円以上の金額で、だいたい1週間分の量のサンプル・キットを送ってくれる。0120の電話にかけて申し込む。住所、氏名、年齢、電話番号と、個人情報はほとんど伝える。

1週間後くらいに洗顔料、化粧水、乳液か美容液、保湿クリームといったものがはいっているキットが送られてくる。まだこれまで使っていたものがあるからと、送られたものをそのままにしていると、キット到着後1週間くらいすると、電話がかかってくる。使用後の感想を聞いてくるのだ。まだ使っていないというと、非常にフレッシュなものなので、早めにお使いくださいと注意される。

あわてて使ってみる。これまでに使ったメーカーは、5社(ドモホルンリンクル、JINO, GRACEOR, F.A.G.E., ASTALIFT)である。どれもとてもよい。暖房や寒気でかさかさになっていた肌が、もっちりになっている。それでは本格的に注文しようとカタログをみると、おや、どうしましょう、なかなかの値段である。フレッシュな化粧品というだけあって、分量が少ない。せいぜい2カ月分といったところだ。
ということは、2か月ごとにこれだけの金額がいるのか、と必要な金額を計算すると、とても年金生活者に払えるものではなくなる。

そしてまた次の広告に目がとまって、トライアルキットを注文している。こんなにいろんな化粧品がでているのか、とびっくりした。資生堂とカネボウくらいしか、国産では知らなかった世代なのだ。

次のトライアルキットを使っていると、先に使ったものの使い心地を忘れてしまう。よかったということだけが記憶にのこっているのだが。

こういう通販での化粧品販売、どのくらい商売になるのだろう。何かに決めていこうとは思っているのだが、いまだふらふらしている。夏のUV効果のいいもの、これをこれから探してみるつもりだ。

健康診断結果報告書

わが村では4月にいろんな健康検査がある。胃がん、肺がん、乳がん、子宮がん、大腸がん、などの癌検診のほか、体重、身長、腹囲、血液、尿、心電図、などの検査日もある。食事のアンケートも行われる。

検査には、健康財団からのバスで受けたり、各地域の集会所で受けたりする。下駄ばきででかけられ、病院でないところが、とても身近な印象を与える。

そして、その結果発表をするというお知らせがきた。各地区に割当日があり、そのどこにいってもいい。どんな仕組みか知らないが、対象となる村民の資料を全部持ち運んでいるのだろう。

今日、その結果発表に出かけた。村中央にある会館だ。9時からスタートするのに、直前に着いた。受付(住所を言うだけ)を済ませて、椅子に座って待っていると、5分もかからず、担当の人が呼びに見える。
保健関係の時にいつも顔をあわせる、もうなじみになっている女性である。気分が楽になる。移住者として、なかなか融け込めないでいるが、こうやって、村役場の人とは顔見知りになれている。

まず、健康診断結果報告書を見せてくださる。身体計測、血圧、尿検査、脂質、肝機能、糖代謝、腎機能、貧血検査の結果が出ている。いわば人間ドックの結果をみるのと同じだ。表をみながら、採点結果、注意点を丁寧に教えてくださる。

食事のアンケートをしたので、食事バランスのチェックシートも渡される。カラー印刷で、こんなにきれいで、詳細な分析を私のためにしてくれているのか、と思うと、恐縮してしまう。

評価は、いい食生活だけれども、甘いものが多すぎるというものだった。つい、「いろいろストレスが多くて、ストレス解消には甘いものが必要なの」、と言うと、「そうですよね」と同情してくれる。が、「ちょっとだけでも減らしていきましょうね」と忠告される。その忠告はとても親身なものだ。

大都市に住んでいたときには、こんなに行政と接したことはない。この村に住むようになって、村役場へ顔を出すこともたびたび、何かしらの接触が多い。

毎年4月の健康検査、検査結果、そして何か異常(メタボリック・シンドローム、骨粗鬆症など)があれば、勉強会なども行われる。アフターケアも行きとどいている。
こういう顔の見える行政サービス、うれしいものだ。やっぱりこの村の生活はいいな。

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