農作業にむけて

今日、東京電力本社前で、農業関係者が抗議デモを行ったとか。その中で、一人の女性の言葉が耳に残った。「きれいな土を返してください」ということばである。

田畑で耕作するには、土が大事だ。私たちも素人ながら、野菜作りのために、土づくりもする。腐葉土を撒きこんだり、牧場から牛フンや鶏フンまじりの土をもらってきたり、石灰を撒いて消毒をしたりする。大切にされた畑の土は真っ黒で、ふんわりとやわらかい。

稲作をしたことがないので、水田の維持方法はわからないが、畑にしても1年放置していれば、草ぼうぼうになって、翌年は使い物にならない。そんな現実を知っているので、農業従事者の方たちの悲痛な思いを少しは理解できる。

体力が減退したり、去年までの畑地が使えないといった否定的条件があって、今年は野菜作りを断念しようとも思っていた。しかし、今度の原発問題で、食べられない野菜が大量発生する可能性もあることがわかった。
やっぱり自産自消しかないか、と新たな畑を借りることにした。

これから肥料や腐葉土を敷きこまなければならない。大変な作業量だ。小作を頼もう、とつれあいは言うが、頼まれてくれる人はいない。我々がその小作人そのものなのに。GWに来客予定がないのは、好都合である。農作業に専念できる。

今日は、種イモと種を買ってきた。種はトウモロコシ、モロッコインゲン、インゲン、大根、カブ、かぼちゃ、ホウレンソウ、ズッキーニ、キュウリなどである。種イモは2種、男爵とメイクイーンだ。
すでに庭の一部には、ルッコラとラディッシュが撒いてある。

たとえ、政府がこの村の野菜を出荷規制の対象にしようとも、自分で作った野菜を自分で食べるのを禁止はできまい。我が家の野菜は出荷はしない。が、身うちや友人へ配ることはある。例年、大好評を得ているのだが、さて、今年はどうなるだろう。

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