毀誉褒貶

私は子供店長の大ファンだ。しかし、人事異動で子供店長はリストラされたらしい。だが、この子供はただものではなく、リストラされても、大丈夫、別会社に登場している。それも子供教授としてだ。

子供なのにもかかわらず、教える内容が人間の習性をついている。つまり「持ち上げの原理」(みた回数が少ないので、正確におぼえられない)で、ボールをもって、高くもちあげられれば、高いほど、引きずりおろされるその落差が大きい、というのだ。

本人の実感がなく、きっとシナリオを覚えただけらしい、雰囲気もみてとれるが、それは御愛嬌だ。菅首相は、このCMを見ていないだろうか。

菅氏が首相に選ばれた去年、ちょうどその時、フランスに滞在していた。突然、鳩山前首相が辞任し、後任に菅氏が手をすばやく上げたという。その素早さ、実行力、その当時は評価されていたと聞いた。
その後の9月の民主党代表選挙でも、優勢ともいわれた小沢氏を破ったし、菅氏は首相として、適格なのだろうと思っていた。

ところが、このごろの論壇は、ほぼ95%が反菅だ。そんなに菅氏は首相として不適格なのだろうか。少しはパーフォーマンスがすぎるかもしれないが、それは前任者たちのほとんどにあったことだ。そんなに状況判断が間違っているのだろうか。

菅氏がだめというのなら、誰ならいいのだろう。それを知りたい。誰になれば、復旧、復興が速やかに行われ、東京電力福島第一原子力発電所が危険ではなくなるのだろう。

明後日の日曜日は、カトリックでは「枝の主日」というお祝いの日だ。この日は、イエス・キリストがエルサレムに入城するのだが、住民は「救世主あらわる」と、シュロの葉を振って歓迎した。それが由来なのだが、その一週間後には、十字架にかけよと、叫ぶのである。

毎年、ご復活祭の前のこの受難にいたる行程が、私にとっては疑問でならない。人間の評価とは、こんなにたやすく変わるものなのだ。

キリストと菅氏を比較する気はない。持ち上げて、落とす、そんな行為がむなしいだけだ。

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