下界に降りて

山の中から市街地に降りました。県庁所在地の前橋で仕事です。仕事は1時すぎからですが、12時前に到着しました。というのは、前橋の計画停電が12時20分からと聞いていたからです(12時40分からと訂正されました)。
仕事場の裁判所は、廊下はうす暗く、照明がおとしてあります。働いている人は厚着しています。暖房がはいっていないのです。エレベーターも動いていません。

「停電が始まれば、うす暗いかもしれませんが、なるべく窓際にお座りいただいて」と申し訳なさそうな担当者です。
幸い、仕事中、停電はなくて終わりました。暖房がないので、体が冷えて、トイレにもいきたくなります。もし停電だったら、水洗トイレも使えないわけで、本当にほっとしました。

帰途、できればガソリンをいれたいなーと思っていたのですが、いつも使っているセルフサービスの安価を誇るスタンドにはたくさん車がとまっています。ラッキー、あいているのかなと思ったら、ロープが張ってあります。たくさんある車はトラックが主でしたが、どうも次の入荷をまって待機しているための駐車らしいのです。

2時間の運転中、すべてのスタンドが閉まっていました。最後の最後にあいているスタンドをみつけて車をいれました。「うちのカードを持っていますか?」さいわい、その店ではありませんが、会員になっているチェーンでした。「持っています。満タンでお願いします」「10リッターだけしかおいれできません」

やっぱり!!!それでも10リッターいれられてほっとしました。そして決心しました。これからは毎朝の新聞とり(家から2キロの集落までしか配達されない)も歩きましょう、郵便局へも週1回だけにしましょう(6キロ)、家にこもってすごしましょう、と。

途中、渋川が計画停電中で、交差点に警官がでていました。


こんな少ない体験だけでも、今回の混乱を垣間見た気がしました。混乱を増大させないためにも、明日からは山の中にこもります。気持ちだけでも被災者の方に寄せながら。

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