女性の日

3月8日は、国連が「女性の日」(Journee des femmes)と定めている。正式な名称は定かでない。女性の地位向上を促進するため、世界全体で女性の地位を見直すための日だ。

世界で女性が最も優遇されている国はどこだろう。最悪の国はアフガニスタンだそうだ。さもありなん、という気はする。

さて日本はどうだろう。若いころはフェミニズムの運動にも参加していた。いろんなところで、男女の差別を感じていたからだ。それでいて、若い女性に与えられる特権は享受していたのだから、真のフェミニズム運動家ではなかったのだが。

法律の上では、男女平等がうたわれていても、社会的には決して平等ではないことをこれまで実感してきた。とくに九州で生活していたころは、50年以上も前のことでもあり、男尊女卑が普通のことだった。

しかし、東京で生活を始め、外国の機関で働き始めてからは、仕事の上でも男女の差はなく、個人的な感覚ではなくなったが、世間一般の男女差は承知していた。だからフェミニズムの活動にも参加したのだが。

就職活動をしている女子学生は、男女差を感じているのだろうか。男子のみの求人とか、あるのだろうか。
先進的と思われるフランスですら、給与の差でいえば、134カ国中127位だというし、国会議員や政府などでの男女の割合からみる女性の進出度では46位だそうだ。

現菅内閣での女性閣僚は、蓮舫大臣だけだし、政治家として目立つ女性も、そう多くない。自民党政権の時、女性総理大臣の有力候補であった野田聖子議員も、出産に力を注ぎすぎて、御自分の健康も損なわれたようだ。小池百合子氏は勇ましいけれど、あまりに変わり身がよすぎて、なんだか信がおけない。

女性は損だ。資質があっても、女性特有の格付けがなされる。情緒的な判定だ。好き嫌いの判定がなされる。
このごろはあまり聞かれなくなったが、ちょっと昔は、すこしきつい声や表現をすると、ヒステリーと評された。

アメリカでは「ガラスの天井」という表現がある。自由なアメリカにおいてすら、超えるに越えられない障害があるようだ。ヒラリー・クリントンがオバマに敗退したのは、女性に対する壁が、黒人に対する壁より高かったということなのだろうか。

各国各様の男女差はあるだろう。女性の日という特別の日がなくなるまで、女性諸君、がんばろう!!!!!

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