洗濯日和(3)

アフリカの洗濯事情を思い出している。自分で洗濯をしたわけではない。家事を手伝ってくれる人がいたので、その人にまかせていた。

問題は3つあった。水、電気、天気である。水は水道でも濁っており、これできれいになるものか、疑問をもっていたが、ほかにかわるものがないので、あきらめの心情だった。それぷらす断水があった。そんなに長期の断水ではなかったが、しばしば起きた。

電気、これが一番問題だった。停電は長く、頻繁におきた。これもあきらめの心境で電気が回復するのを待たざるを得ない。半年後、発電機がついて、一応、電気の問題は解決した。

3番目のお天気、これはなんとも仕方ない。赤道直下に近い熱帯、湿度が高く、灼熱の太陽のもとに干しても、芯の部分に湿り気が残った感じがしていた。乾季であれ、雨季であれ、スコールがくることもあり、外に干すのはあまりおすすめではない。また外に干していると、虫が卵をうみつけたり、なにかと危険があるというので、発電機がはいると同時に乾燥機も設置して、天気に左右されなくなった。


洗濯ものをもっていき、午後おそくにアイロンをかけた形で届けられる。それをチェックしてしまうのが私の仕事である。出したものが戻っているか、チェックをしないと、なくなっていくのだ。それはソックスが片方だけになったり、いろんな形で起きる。
週末など、数日分を一度に出したとき、いろんな家事があって、アイロンをかけきれなかったときなど、確認をしておかねばならない。

今なら、そんなことに気を使うより、もっと大きなことに気持ちと時間を振り向ければよかったのに、と思うが、アフリカにいたとき、食べること、衛生面、そして洗濯や掃除、身の回りの小さいことで精いっぱいだったことが思い出される。

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