只今、帰りました

今日(24日)帰国しました。2週間のフランス滞在でした。昨年渡仏しなかったので、2年ぶりのフランスでしたが、いろいろありました。そのいろいろをこれから少しずつご披露しようと思います。

毎年、5月になると、連休明けのころ、パリ近郊に住む代父・母のもとへいきます。実家へ戻ると表現していましたが、今回は本当にそんな感じでした。
二人は今年、ともに90歳となりました。日本でいえば卒寿です。フランスでも10歳とか5歳といったきりのいいところで大きなお祝いをします。2年前、彼らが88歳のとき、日本では米寿でお祝いをするからと、強引にお祝いを企画して、それが大成功でした。

そして今年は90歳、彼らの甥が主催してくれるお祝いに出席するのが一大目的です。ところが、2年で大きな違いがでてきました。それは二人の老いです。とくに代母が年老いていました。もともと目と背中に不都合がおきていたのですが、それがいよいよ悪化していて、動きがとれないのです。

それでもお祝いの会には出席します。歩くのもつらいようですが、杖を片手に、片方の腕は支えられて、一歩一歩あゆみます。7時半にパリのラスパイユ通りのアパートで始まったお祝い、終わったのは11時でした。かわいそうに母は疲れ切って、帰宅したあと、台所で後ろ向きに倒れてしまいました。

その翌日から、痛い、痛いと動くたびに悲鳴をもらします。これからのことはまたとして、この2週間のほとんどを介護ですごしました。パリにいながら、美術館にも博物館にも行かなかった滞在は初めてです。

でも昔気質で、痛みなどを訴えなかった母が、常に悲鳴に近い声で言う、どんなにか痛いのだろうと思います。まだらの認知障害もありますが、手伝いをする私へのお礼の言葉や、おはよう、お休みなどのあいさつのとき、抱きしめるときの暖かさ、変わりません。

代父は90歳ながら、矍鑠たるものです。この二人の老老介護の現実もご報告したいと思います。(以下続く)
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