田園画家ツマゴイ派

バルビゾン派という画家の一派がある。フランスのパリの郊外、バルビゾンに住んで、その周囲の風景を描いた画家たちのことで、その代表がミレーである。

わが家の夫は、その昔、画家になりたかったのだそうだ。しかし、小学生で断念したらしい。とても画材を買ってもらえなかった経済状況と、才能のなさにも気付いたからとか。
しかし、以来、絵を描くこと、見ることは趣味になっていたようだ。

厳しい冬がようやく終わり、ご近所の仲良し夫婦も別荘にみえた。冬の間のたまった話をしていると、ご主人の方が、絵画教室に通ったという。「いや、老人教室ですよ」と言い、孫とお揃いで買った水彩絵の具と画用紙を持参したのだそうだ。そうしたら、芸大出という先生が、なんとかという特別のメーカーの用具を使ったほうがいいですよ、と勧められ、それを購入したそうだ。

小学生用の画用紙と絵の具で描いた絵と、先生ご推奨の画材で描いた絵を見せていただいたが、さしたる違いはない。結局は腕前ですね、とご本人も言われる。

わがつれあいも、スケッチブックを出し、これまで書きためた水彩画をお見せする。二人して、風景画の難しさ、動くものの難しさ、混色の難しさ、さまざまな技術上の難しさをあげている。

そして結論は、バルビゾン派ならぬツマゴイ派として、名をなせるように、がんばるのだそうだ。しかし、これからは畑や庭で、絵を描く暇はない。芸術の道は遠い。
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