公務員改革

日曜日は朝から情報番組が続く。今朝は、民放で橋下大阪市長が唱える「公務員の勤務評定」とでもいうのか、4段階評定のことが話題になっていた。AからDまでの4段階で勤務評定を行い、D段階が2年続いて、なおかつ絶対評価も悪かった場合は、退職させるということだ。

公務員は、いったん採用されると、定年退職まで雇用不安もなく、給与も年次であがり、仕事もいい加減で、安逸な一生を送る。経済状況が厳しい現在、そんなことは許されない、競争の世界に公務員もおくべきだ、という。

わがつれあいは退職した国家公務員である。彼は、公務員の仕事はそんなに楽なものではない、と言う。9時ー5時などでは帰れないし、深夜までの勤務、過酷な状況下にある海外への出張・赴任、大変な時もあったという。
橋下氏の発言を聞いていると、大阪市役所の職員がひどいのか、公務員全体がひどいのか、混在していて、よくわからない。

フランスのケースを思い出した。いつのころだったか、郵便局の職員が、胸に名札をつけるようになった。そして、窓口がガラス張りになり、郵便局の業務、郵便、小包、為替、など分かれていたものが、どの窓口でもどの業務でも受け付けてくれるようになった。
行列は1列ですむようになり、次々に空いた窓口で用事が足せるようになった。そして、長い行列があるのに、職員がおしゃべりしている、といった風景はなくなった。

日本では、郵便局が民営化して、同じような効果がでている。窓口はまだ業務別になっているが、田舎の郵便局では、手のあいた人がすぐに対応してくれる。

変われば変わるものだなと思った。だから橋下氏の言うように、改革すべきなのかもしれない。しかし、評価のやり方によっては、ワーク&ライフバランスを無視したものになり、滅私奉公を要求し、過労死を招くようなことになりかねない。
フランスでは、週35時間労働や、5週間の有給休暇など、労働者の権利は守られているが、日本の場合、どうなのだろう。
労働監督局の監督もきちんと行われるだろうか。

なんでも変革をするときは、えてして行きすぎが起こりかねない。是と思える程度の行きすぎならいいのだが。
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