やっぱり納得いかないジェロニモ作戦

今年の世界トップニュースは、ビン・ラディン殺害でした。最後になって、金正日死亡もありましたが、すでに、締め切りを終わったあとの出来事で、入ってもトップにはならなかったでしょう。

昨日(12月29日)、NHKのBSで、2部にわけて、ビン・ラディン殺害のドキュメンタリーを放送していました。真剣にみたわけではありませんから、詳細に承知できませんでした。

作戦の執行にあたって関係者の、また作戦実行に携わった特殊部隊のリーダーの回想、最高決定者であるオバマ大統領のメッセージなど、再現されていました。

その番組に先だって、2001年9月11日のテロについても、ドキュメンタリーが放送されました。9.11の報復としてビン・ラディン殺害が行われたわけですから、この二つを同時に放送するのは、いいことかもしれません。

9.11の事件のとき、なんてひどいことをするテロ組織だろうと、怒りを覚えたことを思い出しました。テロということの恐ろしさ、これは国と国の戦争や、内戦といった戦争と違い、組織自体もはっきりせず、どこで、どうやってテロが発生するかもわからない、不確定要素だらけの行動です。

ブッシュ大統領は、「アメリカに対する戦争行為」と断定し、「テロとの戦い」を宣言しました。その結果がイラクへの攻撃、そしてアフガニスタンでのタリバン排斥へと続きました。そして今年は、テロの首謀者と思われるビン・ラディンの殺害へと進んだわけです。

アメリカは、正義の塊なのでしょうか。アメリカが攻められたら、どんなことをしても反撃していいものでしょうか。これはまるで、第二次大戦で、戦争終結を早めるためにという名目で、原子爆弾を使ったことを同じ理屈のような気がします。
他国の領土を侵犯し、無辜の人々を殺害しても、正義を行うことが許されるのでしょうか。裁判もしないで、人を殺すというのは、テロとどう違うのでしょう。

5000人という9・11の死者を考えると、ジェロニモ作戦に理があるように思ったりしますが、その後の死者の数は、5000人ではききません。それだけの犠牲を払っても行うべきことだったのか、昨日のテレビ番組をみながら、また考えさせられました。
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