香水

少しずつ身辺整理を始めると、思わぬ発見がある。今日は化粧品のところから、香水の瓶が数本みつかった。相当昔のものである。

香水に夢中になったのは、20代から30代にかけて。このころは、外国旅行(特にフランス)に出かけるとなると、香水のお土産がかならずついていた。自分でも買ってくるが、友人が海外に出るとなると、お土産に香水を期待していたものだ。

香りもおしゃれの一つ、大人の女性として必携のものだった。好みのブランドは、ジャン・パトゥーのジョイ(もっとも高価な品の一つ)、ディオールのディオッリシモやディオレラもさわやかな香りが大好きだった。

友人たちから頼まれて買うのは、シャネルのナンバー5、ナンバー19、ジャン・パトゥーのミル(千という意味)、あるいはバラ・ベルサイユ(ベルサイユの舞踏会)などであった。

このような名前の香水はまだ存在するのだろうか。ディオールなどはポワゾン(毒)などを出しているし、もう新しいものについては、全く通じていない。消え去ったものも多いだろう。

若いころは、しきりに気取って、TPOに合わせた香りをと、何種類か香水をそろえていたが、結局、仕事場と自宅の往復ばかりで、TもPもOも、関係なかった。香水より、eau de parfum(オー・ド・パルファン)という、オーデコロンと香水の間のものを多用していたものだ。

いつのまにか、香水を使わなくなってしまった。南仏には香水の生産地で有名なグラースがある。何度も訪問したけれど、町に近づくだけで、鼻が馬鹿になりそうだった。もうブランドにこだわらず、バラやスズランといった花の香りを主に選ぶようになった。

この山の中では、香水などつけてはいられない。つけていると、蜂につきまとわれる。大変なことになる。それでしまい込んだままになっていたようだ。捨てるにはモッタイナイ。さあ、どうしましょう。まずは今日のお風呂に数滴たらすことにしよう。
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