いつ、誰が、どうやって

ギリシャの国家破綻の可能性についてのニュースをみるたびに、日本はどうなるのか、不安でしかたない。国と地方の債務残高は1000兆円なんて話もある。1秒ごとにいくら債務が増えているといった計測ボードをみていると、胃がきりきり痛んでくる。

自分だけの借金でもないけれど、赤ちゃんから年寄りまで、1人あたり600万円だ、700万円だといわれると、やっぱり自分の借金のような気がするのだ。

そんな高額な借金を背負っても、国家が運営されているので、そうたいしたことではないのかな?という気もするけれど、やっぱり大変なことだとも思う。

私が頼んでできた借金ではないけれど、きっと恩恵はうけているのだろう。とすれば、やっぱり返済にも参加しなければ、と思っている。

返済をどうするか、考えてくれるのは、政治家、それも国会議員だと思うのだが、彼らの論理の大勢は、「円高、デフレ」からの脱却が先で、今、増税をすれば、経済がダメージを受けるから駄目だという。

野田総理が増税を唱えているが、民主党内部でも反対勢力は強大だ。

法人税を増税すれば、経済が沈滞するという。企業の力がそがれるというのだ。海外流出の可能性も大きいし、海外からの投資も得られないという。

それなら個人ベースで、所得税アップとするか。そうすると、家計が大変だという。しかし、経済評論家の分析などを見ていると、所得税を払っていないような家庭、あるいは個人の生計まで影響をうけるように言っている。所得税の課税基準を下げるというのなら、影響をうけるのも納得できるのだが。

煙草税は、喫煙家をいじめ、酒税は酒のみを迫害するものだそうだ。消費税にいたっては、生活弱者に負担を強いるから、絶対だめらしい。

収入を増やす(増税)がだめなら、支出を減らすか。年金や医療控除、各種の手当、公共事業を減らす、なにもかも犠牲はでてくる。一端受け始めた保護や手当は、既得権として、手放すのはいやだ。

公務員の2割削減、国会議員の定数減、これもなかなか抵抗が大きい。

こうやって、総論賛成、各論反対で、エゴを出しているから、先へ進まず、負債は増え続ける。10年後なのか、5年後なのか、ギリシャ化への道は以外と短いような気がしてならない。

この膨大な借金、いつまでに、誰が、どうやって、払っていくのか、はっきりしたヴィジョンを示してもらえないだろうか。
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