DSKの今後:身から出たさび?

昨日のニュースで、DSK(ドミニック・ストロース=カーン)氏の事件が、起訴取り下げになったということを知った。なんという結末なのだろう。

ホテルの女性従業員が性的暴行をされたという訴えで始まった事件、当時、IMFの専務理事だったDSK氏は、辞任せざるを得なくなり、後任にはフランスの財政相であったラガルデール氏が選ばれた。

DSK氏は来年のフランス大統領選挙の、左翼からの有力候補と言われていたが、この事件でその芽は摘まれた。

有力な弁護団を雇い、高額の保釈金を払い、NYから出てはいけないという保釈時の取り決めから借りたマンハッタンの高級アパート、金銭的な損失も多い。
それよりもなによりも、失墜した彼の信用、失った名誉、それに家族の負った傷、こういった損失というのは、誰が償うのだろうか。

もし、事件を訴えた女性に求めるとすれば、支払い不能であることは確かである。どう結末がつけられるか、関心がある。

しかし、この事件で、DSK氏の旧悪というのか、女性関係のいろいろが露見してしまった。もしかしたら、この事件がなくても、来年、大統領選挙に立候補したら、ネガティヴキャンペーンででてきたのかもしれないが、出なかったかもしれないことだ。

陰謀だという説もある。だとすると、誰が企てたのか?ここまで悪辣なことをやる、やれるのは誰なのか?
この事件前のDSK氏への好感度は68%で、事件後は28%(数字はたしかではない)といった世論調査の結果が出ていたが、一度インプットされた、手錠をかけられた姿や、法廷でのあわれな様子、など、なかなか忘れ去られるものではない。

これからフランスに戻って、どのように過ごすのか、政治の世界に復帰するのか、多難であることは間違いない。本当に「人生、何がおきるかわからない」あるいは「好事魔多し」の一例である。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。