カルロス・ゴーン氏の発言

今朝、カルロス・ゴーン氏のインタビューを見た。真剣にみていたわけではないが、彼が日産を赤字から黒字へと導いた過程を説明していた。

社内にCFTという組織というのか、会議を作ったのだそうだ。CFTとはクロス・フォンクショネル・チームの略という。つまり、専門の部だけではなく、さまざまな部が集まって、課題を取り扱うのだそうだ。侃侃諤諤の議論がなされ、すごいストレスだった、と参加者が語っていた。

ゴーン氏にいわせると、ストレスといっても、ヘルシー・ストレスで、これが生まれないと、建設的にはならない、先に進まないという。

CFTについては、フランスでは行政のなかにもたくさん同種のものがある。interministerielといわれるが、省をまたいでの委員会などが、よく構成されるのだ。餅は餅屋というけれど、専門ではない素人の意見というのも、的を得たり、新鮮なアイディアを提供することがある。

ストレスのないところに発展はないという、ゴーン氏の発言は、とても説得力があった。このごろ、日本では自分にやさしいのがはやりである。自分をほめるとか、ストレスをもたないように、と適当なところで妥協してしまう風潮だ。

なにかにチャレンジする時、あるいはステップアップしようとしたとき、なんらかの困難に遭遇するだろし、そこにストレスは生じるだろう。それは肯定的な、彼のいうヘルシー・ストレスだ。

さらに彼は、努力しなければ何もできないという。彼の経歴をみただけで、努力ということばの重さを感じる。彼は確かフランスのエコール・ポリテクニーク(理工科大学校)の出身者である。理科系で最高の学校である。首席ではなかったと思うが、同校の出身者である私の代父は、この学校に入学し、卒業するまでの努力をいつも話している。

大変高額な報酬を受け取っているゴーン氏、それだけのことをしているのだろうな、と拝聴したのである。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

最低賃金ディアスポラ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。