最低賃金

3日ほど前の新聞で、日本全国の県別最低賃金が発表されていた。時間当たりの金額である。最高は東京の821円、わが群馬県は688円で133円も低い。隣県の埼玉県が750円、栃木県が697円、長野県が693円と、いづれも群馬県を超えている。

そんなに群馬県は低賃金なのだろうか。農業県がゆえなのだろうか。その点では類似しているはずの栃木県、長野県より低いというのが納得いかない。

フランスでは、全職業共通スライド制最低賃金と称し、フランス本土では全国一律、物価が5%上昇するたびに見直しが行われる。だから、本土であれば、物価の高いパリも、山間部の田舎でも変わりはない。ただ、海外県や海外領土については、別途低めの金額になっている。

フランスでは、労働省(名称は内閣によって変わるが)の監督も厳しく、この最低賃金は守られているようだ。日本ではどうだろうか。派遣や契約社員など、最低賃金をきちんと考えての設定になっているだろうか。

先月の株主総会では、いくたの経営者の報酬も発表されたりした。ソニーの社長や、日産のゴーン氏の報酬の高いこと、最低賃金の何倍になるだろう。賃金は労働の対価、あるいは付加価値によるから、最低賃金で働くひともあれば、高額の報酬を当然として受け取る人もいる。

ふれあい学級という、放課後の児童を対象とした学童保育のようなクラスを手伝うことがあるが、これは時給700円だから、最低賃金よりちょっとだけ高い。しかし、1時間分だけしか払われず、延長することがあるので、決して高いともいえない。

時に、最低賃金で働くほうが、生活保護を受けるより、収入が低いという現象もあり、労働意欲をそぐこともあるようだ。

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