ウバユリの花

わが家一帯、というより別荘地の中に、ウバユリが咲き始めた。初めてこの花をみたとき、つぼみの状態でみたのだが、なんと可憐な花かと思い、完全に咲くのが楽しみだった。

色は白、姿はいい。しかし、つぼみまでだ。花は横向きに咲くのだが、咲いて、中がみえるようになると、中の色は汚れた黄色っぽい白になっている。端っこは枯れたように見える。きれいとは縁遠い状態だ。

だからウバユリというらしい。きれいかな?と想像させておいて、裏切るのだ。「夜目、遠目、傘の内」的な花だ。
この別荘地に居を構えたころ、お隣には20歳上、お向かいには30歳上の、当時から老夫人と呼んでも差し支えない女性が二人いらして、私も加え「ウバユリの会」を結成した。(今では、30歳上の女性は鬼籍に入られた)。

私自身は、「うばゆり」と呼ばれるには、まだちょっと早いと思っていたのだが、人生の先輩からそう申し出があれば、ノーとは言えなかった。
ウバユリはあっという間に花が終わり(花の命は短くてのサンプル)、あとは枯れていくのを待つばかりだ。かれれば枯れたで、ドライフラワーとして評判はいい。花は1年に1つ増えていくといい、10個以上の花がついているのは、数が少ない。

ウバユリは寒冷地に咲く花らしく、北海道に多いらしい。アイヌの人々は、食糧の少ない時、根を食べるとか。ユリ根というわけだ。友人はそれを聞いて、早速掘り出し、食べてみたそうだ。「おいしくない」ということだった。

とても気分屋の花で、球根ができる植物のはずだが、毎年同じ場所にでるわけではない。とんでもないところに出てくる。予定ができないところは、女心と一緒だ。
去年買った北側の土地に、なぜか、ウバユリがたくさん出ている。地主に似た花だから、とつれあいは面白がっている。
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