ラ・マルセイエーズ

フランスの国歌はラ・マルセイエーズ、これはフランス第五共和政の憲法に書いてある。このラ・マルセイエーズは、フランス革命後、1792年にルージュ・ド・リールという工兵大尉によって作曲された。当初はライン軍軍歌と呼ばれていたが、マルセイユの義勇兵がこの歌を歌ってパリに進軍したことで、ラ・マルセイエーズと呼ばれるようになったという。第3共和政時に国歌として定着し、第五共和制で憲法に明記されたという歴史がある。

国歌といえば、日本ではお相撲の歌と誤解されたりしているが、スポーツの大きな大会で歌われることが多い。現在のサルコジ大統領の前任者であるシラク大統領時代、サッカーの試合の前に国歌演奏が行われたが、観衆のなかに、口笛を吹くなど、侮辱的な行動をとった人が大勢いて、国歌・国旗に対する侮辱罪などもできた。

ラ・マルセイエーズは第1節から第7節まである長い国歌だが、これを全部歌えるフランス人は少ないという。全部を歌えるようになのかは知らないが、このたび、フランスでは小学校のCM1(第4学年)で必修とすることになったそうだ。

2011年9月の新学期を目指しての文部省通達で、小学校児童は国歌を学び、記念日などで、可能な限り、歌うこと、と決められたそうだ。小学校は6歳から始まり、最初の1年生はCP(準備クラス)、CE1, CE2(基礎クラスが2年)そしてCM1とCM2(中級クラス1,2)となるのだが、そのCM1で習得することになる。

カリキュラムのなかに、市民教育(education civique)があるので、その時間が充当されるのではないかと思う。
しかし、第1節の有名な歌詞でもegorger(のどを掻っ切る)とか、sang impur(不浄の血)といった血なまぐさい表現がある。

1992年のアルベールヴィル冬季オリンピックの開会式で、いたけない少女がラ・マルセイエーズを歌ったが、あまりに好戦的な歌詞とのミスマッチに、この歌詞をもっと平和なものに変えようという動きもあった。しかしそれから20年ほどが経っているが、まだ好戦的なままである。

これを小学生からしっかり歌わせようというわけだ。日本ならきっとなにか日教組がいいそうな感じがある。日本であれば、国歌・国旗が確定していない、という説もあるほどだ。

外国に出ると、いろんな思いはあるにせよ、日の丸・君が代に接すると、自然と起立し、敬意を払うようになっていく。日本人としての自覚がうまれ、祖国への郷土愛がでてくるようだ。といっても「うさぎ追いしかの山」を歌う時のように、涙まではでてこないけれど。

日本では小学校で君が代を教えているのだろうか。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。