夏至の夜

夏至は6月21日かと思っていたら、今年は6月22日のようである。日出4時26分、日入19時05分だそうだ。お天気が良かったけれど、夕方曇ったので、19時にはずいぶんうす暗かった。

日本ではこんなものだが、ヨーロッパ、たとえばフランスなどでは、日本より緯度が高いので、夏至あたりの昼の時間はもっと長い。朝は起きないのでしらないが、日没は21時すぎなのではないだろうか。夜9時などはまだ明るく、10時くらいになって、薄暮という感じだ。

6月21日、フランスでは音楽祭が行われる。この音楽祭(Fete de la Musique)は、始まったのはそう昔ではない。街角の音楽祭とでもいおうか、音楽が通りに進出している。音楽堂や劇場で演奏されるのではなく、街中、すぐそこの通り、窓の下の通りで音楽が演奏されるのだ。

音楽もジャンルを選ばない。音楽であればいいようだ。たまには、どこが音楽か?と思われるような演奏もある。ある年、6月21日、パリにいたことがある。この日、夕食をブルボン宮(国民議会)の近くでとった。9時すぎだった。レストランを出ると、人の波がうごいている。デモでもするの?と友人にきくと、今晩はフェートよ、という返事。あちこちから、音が聞こえる。

どちらかといえば、騒音である。音苦かもしれない。というのも、私の好きなジャンルの音楽ではなかったからだ。いくつか聞いていく?と友人が聞く。まだ薄暮の時間、なんだか気が緩んでいる。
パリにはちょっと歩くと、パルクとか、スクエア、プラースと呼ばれる広場がある。そんな場所で音楽が演奏されている。老若男女、まあ若者が多いけれど、大勢の人がリズムをとっている。

このフェートが始まったころは、バイオリンやアコーデオンなど、演奏しつつ移動できる楽器の出番が多かったけれど、このごろは固定した場所で、音響効果もだして、少し大掛かりなものが増えてきたようだ。音楽のジャンルもモダーンなものが多く、私にはなじめない。

フランスは、たとえば、7月14日(国家記念日)の夜の街角ダンスパーティや、最近始まった、ご近所の人を集めての通りでの夕食会など、しゃれた催しがある。

日本にも盆踊りという立派な大衆の楽しみがあるけれど。
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