増税するなら早く決めて

若い時ならともかく、この年齢になって、無一文になるのはちょっとしんどい。若いときは、ほとんど無産だったから、働く場所さえあれば、どこへ行ってもいいや、と考えていた。

でも、今、有産とまではいかなくても、住む家があり、年齢とともに増えた思い出の品々に囲まれた生活をしている。それぞれがいとおしいものだ。

そんなものが全て、一挙に流されて、家族すらも失って、どうやってこれから生きていけばいいのか、茫然自失になってしまう。

そんな悲惨な状況をこの1カ月、毎日、一部ではあろうが、みてきた。赤十字に集まった寄付金は1000億円をこえたという。いかに皆の関心が強く、悲劇をわかちあおうという気持ちの表れではないだろうか。

しかし、そのお金もなかなか被災者の手に渡らないそうだ。中間にあるべき行政機関が機能不全に陥っているからだ。役場そのものが消失したところもあるから、それはそれで仕方ない部分もある。

だから、寄付するにも2通り、3通りの方法ですべきかもしれない。一つは赤十字などへの寄付、もうひとつは直接的な現物寄付、ヴォランチアをする、あるいはヴォランチア活動をしているNPOへの寄付をすることがある。

それでも復旧・復興のため、あるいは被災者への援助などで、最終的には何兆円というお金が必要になるという。そのお金をどうしてねん出するのか、政治家、評論家、コメンテーター、いろいろおっしゃっている。

増税はすべきではないらしい。震災で落ち込んだ経済を、増税することで、もっと冷え込ませることになるという。国債を発行したり、海外資産を引き揚げたり、余剰金(あるとは知らなかった)をあてるとかで、十分手当ができるとか。

私は経済にはうとくて、どうすればどうなるか、というのがよくわからない。しかし、これだけの金額を調達するには、やっぱり増税は必要なのではないか、と思うのだ。ある一定金額を想定し、それに見合う増税をしてはどうだろう。どんな税金をあてるのか、それは専門家にまかせたいが、フランスでの富裕税などは参考になるのではないだろうか。(富裕税については、きっと財務省などは調査済みだと思う)
単一の税金では無理だろうし、いくつかの税を、連帯税として時限で創設することは、今なら受け入れられるのではないだろうか。今なら、何かしたい、という強い気持ちがあるから、新税も受け入れられやすいように思う。

普通の生活をできる幸せを感じている。申し訳なく思っている。だから、その幸せを少しだけ税金を負担することで、代償としたいのだ。それもすぐに。


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