主婦の年金

年金を受け取るようになった。基礎年金と厚生年金あわせてである。額はといえば、基礎年金にちょっとだけプラスされているだけだ。

つまり厚生年金に加入している期間がそれだけ短かったということ、受け取っていた給料が低かったことによる。もっとも長く働いた(20年以上)外国機関は、厚生年金に加入していなかった。途中から、本国の指示によって、日本の社会保険に全て加入することになり、厚生年金にもはいったが、加入期間は6年ほどであった。

結婚し、夫の年金システムにくみいれられた。いわゆる3号扱いである。そして夫が退職し、その後どうしたのやら、すべて夫が処理してくれた。そして60歳前には、社会保険庁から、年金受給額の案内があり、65歳から全額受給できるようになったのである。

めでたし、めでたしだが、もし一人で暮らすとなると十分な額とはいえない。若いころは、きちんと納めていたが、受給の年齢まで生きているとも、これをどんなに頼りにするか、など考えもしなかった。

だからこそ、社会保険(厚生年金、健康保険、失業保険)のない外国機関を承知で就職したし、なにかおきれば自己責任と覚悟していた(のかどうか、疑わしい)。今になって、やっぱり社会保険がしっかりしていた日本企業に勤めておけばよかった、と思っている。

額は生活に足りなくても、毎月(2か月に1度)、ある程度の金額が入るというのはなんと安心なことだろう。これだけの金額をもし銀行利子などで受け取りたいと思ったら、低金利の現在では億という預金が必要なのだろう。

私は納めた金額に応じた年金を受け取れているのかどうか、それはわからない。しかし、友人の一人は、大学教授であったが、私立と国立の大学で働いた。そしてそのそれぞれで、満額の金額を受け取るには足りない納付期間であるというので、トータルすれば40年以上納入しているにも関わらず、受給金額は非常に少ないのだそうだ。

年金制度が統一されていれば、こんな馬鹿げたことはおきない。共済年金、厚生年金、国民年金を統合し、一つの年金にできれば、そして年金を個人対象にして、夫婦でも別々にすれば、専業主婦の無年金なども起きないのに。ただ、納入しなければいけない金額がとても大きくなることについて、いろいろ文句をつけている人たちが、承知しているのだろうか。

いづれにせよ、権利と義務は表と裏の切るに切れぬ関係なのだ。
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