エジプト危機

この1週間、エジプトの映像が毎日テレビに映っている。外国のニュース番組でも同様だ。必ず映るのはタハリール広場である。

若いころ、一人で手作り旅行というのか、エジプトを単独で旅行したことがある。ミスル(エジプトのこと)トラヴェルという東京にあるエジプトの旅行社を利用した。カイロでは団体客が利用する、ヒルトンやマリオットといった超豪華ホテルではなく、ミスルホテルという、中心部から少し離れたところにある中級のホテルに宿泊した。

このタハリール広場にはホテルから連絡バスがでるので、難なく外出はできたが、この広場、混沌、混雑の極みである。バスの発着所にもなっており、広場を横切ることもできない。連絡バスが着いたところから反対側に、国立博物館があるのだが、そこへ行くのは命がけだった。

カイロからイスラエルのテルアヴィヴまでバスが運行されている。そのバスを利用しようと、バス会社を探し出すのも、数日かかったような気がする。アラブ文字は読めず、数字すら違う形態だ。どうやって探し出したか、今では思い出さないが、どうにかバスを予約し、イスラエルへ出かけた。
またカイロでは、NHKに研修できていた放送局勤務の人の自宅を訪問するなど、一人旅の自由さも味わった。

今でも、広場の騒々しさを思い出す。路線バスからはこぼれおちそうなまで乗り込んだ乗客、ギザへバスを使っていきたいと思ったのだが、とても乗れないと思った。

20年以上たっているから、都市は大きく変化しているはずだ。だがあの人の多さは変わらないようだ。あのあふれるような人間のヴァイタリティを、今、政治の変化に結びつけようとしている。
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