秋たけなわ(5)

今日は本当に秋晴れのいい日でした。山々がくっきりみえて、さあ、紅葉狩りにでかけよう、そして万座の日本で一番高い露天風呂にはいりましょう、どんなに気持ちのいい一日になるかしら、と期待していたら、つれあいが「今日は畑の片づけをするぞ」とのたまいました。

家から2キロほど離れたところに、100坪くらいの土地を借りて、自家消費の野菜を作っているのです。ところが地主さんのご都合で、来年は借りられないことになりました。トウモロコシや大根などに使ったマルチをはがしたり、イノシシよけのロープをとるのかな、と思っていたら、草取りもするというのです。

10月末に最後と思っていったきり、その後は畑に足をふみいれていませんでした。まあ、思い切り雑草が茂っていました。たちまち草の山ができました。いつもだと、トラクターで一挙に掘り返してもらうのですが、今年は最後だから、じぶんたちの手できれいにして、というのです。

自産自消のために、野菜を作って3年、高冷地にあった野菜を主にトウモロコシ、ジャガイモ、幅広インゲン、キュウリ、ズッキーニ、かぼちゃ、大根、カブなどを作りました。今年は異常気象ではありましたが、どうにか満足のいく収穫でした。

もうおしまいかと思っていたのに、ズッキーニが小さいながら、たくさん黄色の実をつけています。かぼちゃも数個、けっこうな大きさのものができ、また小さいものも7個ほどあります。今日の労働のご褒美ねと、いくつか収穫しました。

 自分で野菜を作ってみて、こちらの思うように育ってくれないもどかしさを幾度となく感じました。ゆっくりでいいのよ、といっても、一挙にたくさんなってしまうキュウリ、インゲン、ズッキーニ。ご近所に配り、顔から体全部が緑に変わるかもと思うほど、たくさん食べてもまだ残っている。どう処理しようかと悩んだ夏がうそのよう。

 作った人の顔がわかるというので、友人には大好評の我が家の野菜、それなりの苦労の果てというのはわかってもらえているだろうか。無農薬、有機肥料でやるには、膨大な労力を必要とする。今年の暑さにとうとうつれあいは体調をこわした。

 草をたんねんに抜きながら、さて来年はどうしようと考えている。秋の日暮は早い。冷えてきた。もう今日はこれまで。
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