秋たけなわ(3)

昨日マロングラッセのことを書いて、母を思い出しました。亡くなって7年がたちます。

南仏に住んでいたとき、プロヴァンスの新聞にmarrons glaces nouveaux sont arrives!!(マロン・グラッセ・ヌーヴォー到着)という記事をみつけました。マロングラッセは母の大好物。早速買いに行きました。母には12個入りの箱で、自分にはばら売りのを3個ほど買い求めました。航空便で送ったマロングラッセを母は大変喜んでくれました。

 でも自分で食べたのはほんの1-2個。一人住まいの母は、訪ねてきてくれた方に、フランスにいる娘から送ってきましたと、ふるまっていたのです。そしてお礼状には、「最後の晩餐のデザートでも食べたいくらいに好きです」とありました。

 そんな記憶があって、日本に帰り、数年たって、病床にある母を見舞いに帰省したとき、マロングラッセを持参しました。喜んでくれると思ったのですが、うれしそうではありません。手も出しません。服用している薬のせいか、病気のせいか、味覚が変わって、甘いものを求めなくなっていたのです。そんなこととは知らず、せっかく持参したのに、とがっかりしてしまいました。

 マロングラッセをみると、母を思い出し、なつかしかったり、ほろ苦かったり、切なかったりです。

 マロングラッセにあう飲み物はなんでしょうね。コーヒー、紅茶、ハーブティー、ワイン、ブランデー、ぴったりするのがみつかりません。

 フランス風のマロングラッセより、栗の甘納豆がお茶うけにはいいですね。
 
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